もうそろそろ涼しくなってきてもいいかな、と思いながら過ごしています。
秋になったら、急に涼しくなるのでしょうね。
今、今週の土曜日と日曜日にある、日本発達障害学会で発表する資料を作成しています。
応用行動分析学での成果は
行動に変容があったか
を見ます。
では、
行動に変化を起こすには、どうしたらよいのでしょうか。
以前 、ご紹介させていただいたのは、
行動のきっかけと結果に注目して、どちらかを変えていくということでした。
できれば、きっかけを変えた方が結果を変えるより少し早いような気がします。
では、きっかけを変えやすくするにはどうしたらよいでしょうか。
例えば、自分で着替えられない子では、まずよく観察して、着替えられない原因を探してみます。
もしかしたら、今まで着替えさせてもらっていて、自分でできないのかもしれません。
その時には、右手を一緒に通すところから始めます。
大人からすると、簡単な何でもないこと、でも子どもにとっては初めてだったり、うまくいかなかったり、戸惑う場合もあります。
次に左手。
1つずつ。
できるようになってきたら、最初に右手を通すところまで(袖を手に入れるところまで)を一緒にしてみたり、と少しずつ子どもができることを増やしていきます。
このように、1つのことを小さい段階に区切って1つずつできるようにすることを、応用行動分析学では
スモールステップ
といいます。
このスモールステップは、発達障害の傾向や個性をお持ちのお子さんでなくても、大人でも有効です。
と~っても散らかってしまったお部屋をいっぺんに片付けるのは、大変ですが、置いてある本だけを本棚にしまうことなら、すぐできそうです。
このスモールステップには、コツがあるのです。
小さいことですが、1つできるたびに、
認める
こと。
今まで、できなかったわけですから。(認める声かけもまたお伝えしますね)
そして、次のステップへと自発的に進めるようにするのも大切なポイントです。
今、できないことの原因は、いろいろあると思いますが、
難しいことを一度に、上手に、となると、うまくいかなかったときに挫折や失敗体験につながり、それが度重なると自信がなくなり、自己肯定感が持てなくなってきます。
応用行動分析学では、小さなことから少しずつスモールステップでできることを増やしていくことで、達成感や成功体験、自己肯定感を高めていくことも大切にしています。
その他の具体的な方法も、これから少しずつご紹介させていただきたいと思っています。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
みなさまにハッピー&ラッキーがたくさん降り注ぎますように よつ葉