2025年の前半を振り返ってみると、AIやスマートロボットの進化、業務の自動化やオンライン化など、技術の進歩が一段と加速していることを、日々実感します。
仕事の面では、生成AIの発展により作業効率が飛躍的に向上し、食生活においても、冷凍食品や宅配サービスの充実によって、栄養バランスのとれた食事が手軽にとれるようになり、家事の時間も大幅に短縮されました。
キャッシュレス決済の普及により、財布を持ち歩かずともスムーズな買い物が可能となり、煩わしい小銭のやり取りもなくなりました。
また、業種によってはテレワークの導入が進み、通勤時間の削減が、生活の中にゆとりをもたらしています。社会全体が“速さ”や“効率”、そして“利便性”を追い求める時代になったようにも感じます。
そんな中で、今あらためて見直されているのが、「人と人とのふれあい」や「ぬくもりのある時間」ではないでしょうか。
どれほど技術が進化しても、人が心から安心し、心を開けるのは、やはり人とのつながりや、思いやりに満ちた関係性です。
ファッションやアートの世界でも、「サステナブル」「本質的な価値」「一人ひとりに寄り添う手仕事」といった言葉が注目されるようになり、大量生産・大量消費から“本物”を求める時代へと、価値観が少しずつ変化してきているように思います。
ここで、岩手県の協会員・昆さんから届いた、お客様のメッセージと昆さんの想いをご紹介します。4年以上サロンに通ってくださっている、70代のお客様からの言葉です。
“「私ね、ずっと働いてきたの。お父さん(夫)が海で亡くなってから、必死だった。子どもたちを育てなきゃいけなかったから。でもね、元気で生きてたら、こんないいこともあるんだね。あの頃の私に教えてあげたい。『35年後、私、こんなに気持ちのいいマッサージを受けてるよ』って。純子さん(昆さん)、ずっと元気でいてね。あなたは、私の頼みの綱だから。」胸が熱くなるような、温かいお言葉でした。幸せな時間が今も続いていること、そしてフーレセラピーに出会えたことが、本当に良かったと心から感じます。”
深い信頼を寄せられるサロンには、技術だけでなく、「丁寧なふれあい」や「心を込めて場を整える力」が備わっています。
人と人とが触れ合うその時間には、AIには決して生み出せない“安心感”があるのです。
フーレセラピーは、まさにその“安心感”を通じて、身体だけでなく心を癒していく技術です。
私たち施術者にとって大切なのは、「何をするか」ではなく、「どうあるか」。そして「想いを届けたい」という姿勢があってこそ、その技術はお客様の心に深く届くのだと思います。
フランス語で「フーレ(Foulee)」は「前へ進む」という意味もあります。このお客様にとって、フーレセラピーは、人生を前向きに歩んでいくための大きな支えになったのでしょう。
技術を通して、人に“生きる希望”を届けることができる。
必死で生きてこられた方に、“ご褒美の時間”を差し出すことができる。
私たちはフーレセラピーを通して、「癒し」「回復」「安心」「信頼」といった、変わらない価値を届けるプロフェッショナルです。
これからどんな時代になろうとも、この価値は決して色あせることはありません。
迷いや不安を感じる日があっても安心してください。
お客様の笑顔、これまで積み重ねてきた学びと経験が、私たちを支える何よりの“答え”です。どうかこれからも、ご自身の技術と心を信じて、一歩ずつ、前に進んでいかれますことを願っております。