昨日と今日はジャニーズ事務所の記者会見の話題で持ちきりである。

参加した記者たちと 東山社長、井ノ原副社長のやり取りが批判の的になったりもしている。

しかし一市民として観た場合、この問題は結局ジャニーズ事務所だけの罪悪ではなく、メディア側の罪悪がより大きいと認識しているし、ひいては日本人の政官財一般市民に至るまでの希薄な人権意識が引き起こし、本当に長い間社会を蝕んできているというように思う。

もちろん人権侵害する人や組織は悪いが、もっと悪いのはそのような人や組織を自分たちの利益のために追求しない罪悪(これがメディアに身を置いてきた人間たちの罪悪)である。

この認識が記者たちや評論家、 コメンテーターと言われる人にないのではないかという気がする。

今日昼に「大竹まことゴールデンラジオ」のコメンテーター小島慶子と武田砂鉄の話を聞いてると、彼らも全然自分たちは悪くないように批判するけれど、 批判する前に自分たちが大きな罪悪を背負った一員という反省をしないのは残念だ。

そのうえでメディア業界人は人権問題に本気で取り組んでほしいし、真実を利益のために隠蔽しないと誓ってほしい。

結局日本人は、本来 追求すべき時に追求せず、ことが明確になったらもとから知っていたのに手のひらを返して追求する、という誠に見苦しい罪悪を、自分たち自身の抱える問題として感じていない人間たちであるということが情けない。