つい先日NHKEテレ100分で名著のコーナーにル・ボンの「群集心理」
があったのよ。見た人もいると思うが、武田砂鉄さんの解説でね。
19世紀末の本だからかなり古典で現代に通じるのかと思ったらこれが
結局今の日本の政治状況そのものでね。
この心理学をヒトラーも利用したというんだから使わない手はないねえ。
特に自民党の麻生副総理はヒトラーを尊敬してそうだね。
特に気に入ったのは、指導者の行動手段「断言・反復・感染」であるってこと。
つまり群衆を鼓舞するには余計な説明はいらない。ぼろがでるからだね。
これで思うのは、このところの安倍・菅政権の自民党政権運営ですね。
みごとな指導力と思わないか?決して説明せず、断言や攻撃を繰り返して
きたが、日本の大衆はその姿勢に圧倒されてきたねえ。
だからさ、立憲民主ほかの野党もこれに習うべきさ。
とにかく野党は自民党に理論や理想で対抗しようとするから結果、単なる
反対するだけと思われ、まともに反論しようとしてどつぼにはまる。
政権交代なんて誰も期待してない。なぜなら理想論にあきあきしている。
でも、今の野党の政治家は真面目だからきっといつか大衆が自分たちの
置かれている立場を理解して立ち上がると思っている。
でも「群集心理」的にはそうはならないよねえ。
だったら、野党は少なくとも大衆に向かって、自民党の土俵でやらずに
自民党政治をぶっ潰すとだけ徹底して繰り返し攻撃し、マスコミ大衆が
その根拠を問えば自民党政治が悪いからだと断言し、繰り返し清新な新しい
政治で自民党を潰すと断言し、反復し、大衆に感染するまで声高に訴える
くらいかねえ。
まともに議論をしていこうとするなよ。
今の自民党はすべて悪いのだから変える、”以上”でいいのだよ。
でも野党の支援者はそれでは納得しないだろうねえ。
戦いには向かない人ばかりだものねえ。