私も含めた本土に住む日本人が沖縄をいかに差別してきたかを感じ、これが日本の根源的問題であると感じた。

本土日本人の植民地主義的差別意識が沖縄の基地を固定化させ、自分たちが必要と考える安保条約による平和の利益を享受しているということである。平和を享受しながら、沖縄のことを何ら顧みないことには言い訳はできない。基地全面撤回という論理も、安保80%という状況では単なる空想になる。基地を本土に引き取る運動というのは、国民の80%が安保条約を支持している以上、 それに対応するための基地というものは、 本土で引き取る論議をすべきであるということ。沖縄の負担を減らす議論は、自分たちの気づいていない差別意識を問題にすることであり、自分たちで決めなければいけない。しかしながら、今のまま沖縄の米軍基地を本土に引き取ることはありえないだろう。それは、安保条約そのものの変質を伴わなければ本土で引き取ることもできない、ということになるわけである。こういう事を考えないと、日本における日米安保条約や日米地位協定の日本と米軍との施政権の矛盾は解決できない。その事を今から真剣に考える一歩として、沖縄の米軍基地を引き取る運動がある、ということを理解した。

 

自分が 今 、社会政治に関心を持ち、安倍政権に対していろんな反対意見を持つアイデンティティーはある。しかし、現代日本が享受する、日本の本土におけ平和の利益を享受しているというポジショナリティというものに対して気づかされました。
これについては私自身のアイデンティティから、沖縄も含めた全体の平和を希求するポジショナリティへ、きちんと態度変換をしなきゃいけないと感じる次第です。
また『自己決定権』についても学びました。 自己決定権とは、人類の中で最も重要な権利であります。国連で「国際人権規約」という国際法が採択されていますが、自己決定権はその規約での最初の条文に定められていて、人権の中で最も重要な権利として位置づけられています。
『自己決定権』は二つの権利から構成されます。
「自らの運命に関わる中央政府の意思決定過程に参加できる権利」と「その権利が著しく損なわれた場合、独立を主張できる権利」です。