NHKのフランケンシュタインの誘惑という番組をみて思ったこと。
出演した技術者が武器を作る技術開発について、技術者は悪くない、使う人間が悪いのだ、という発言をしていた。
これがやはり今の技術者達のレベルだなと思った。遠くは原水爆を開発したドイツ、アメリカの技術者や近くはオウム事件の土屋死刑囚のような技術者が、結果を予想せずにただ技術を使って兵器開発することがどれほど悲惨な結果を生んできたことか。それなのに今でも全世界の兵器開発技術者は結果に関知せず、心を痛めもしていない。想像力の欠如した非人間的技術者になぜなってしまうのか?

こうなるとやはり技術者も制服軍人と同じである。よって、制服軍人に文民統制があるように、技術者にも文民統制が必要であろう。

いずれにしても、基礎研究も開発研究も目的が明確ではなく、研究のための研究、開発のための開発が多い。目的は人間の文化、歴史と未来を見据えたリベラルアーツの領域で考える必要がある、と考える。