http://wedge.ismedia.jp/articles/-/14114

モルディブは1000を超える珊瑚島と26の環礁からなるインド洋に浮かぶ熱帯の国で、ピーチやブルーラグーンそして豊かに広がる珊瑚礁で知られている。(ネット情報)
記事にもあるように インドにとっても、あるいは中国の一帯一路政策にとっても、非常に重要な地域である。その国の大統領選挙で 、中国の投資を積極的に導入してきた現職ヤミーン大統領が 敗北したことは、 重要な意味を持つように思う。 特にヤミーン氏が元大統領イブラハム・ソリ氏や反対派を弾圧し親中国政策を推進しようとしていた中での野党勝利である。これは人口41万人ほどの小さな国の話であるが、 非常に示唆に富む話かも知れない。
近年世界中で、小さな国が生き残るためには、経済力がなければ大国に政治的に支配されるという危機感を煽り、経済支援をてこに小国を支配することは静かに進んでいた。それが最近では中国式に、かなり大胆かつおおっぴらに経済支配の推進が行われている。
中国式とは言うが、実はこのような形式は西欧諸国の力のあった20世紀まで、全世界で当たり前の力による帝国主義だった。それが21世紀に入り変わりつつあるのかも知れない。
その原因が、大国の経済力の後退にあるとすれば皮肉なものだ。なぜ後退したか?
それは戦争を仕掛けることが難しくなってきたからだ。全世界で陰謀を巡らし、対立を煽り、戦争による大量消費経済を享受してきた権力が後退していると考えられるのだ。なぜか?
それは権力がネット監視社会を制御できず、自らも陰謀を隠しきれず、全世界の人間に行動を監視されつつあるからだ。そのことがこのニュースの背景にあるように思うのだ。
よって
「我々は監視社会を怖がってはならない。権力に唯一対抗し、平和に生きる権利を守るためにに。」