イギリス製レンズが高い | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

MEYERのトリプレットレンズ「TRIOPLAN」は、現役当時はピントが甘いなどいろいろ当時のカメラマンの不満を抱かせる性能で、大口径もあり安かったので装着していたカメラは多かったのですが、カメラマニアには人気はありませんでした。特に2線ボケなど変なボケをすることで敬遠されていたのですが、新しいカメラファンには魅力のようです。最近は期限切れで発色が偏った写真や、ピントが出ていない写真などが喜ばれるようで、ボケが自然じゃないレンズがやたらに持ち上げられてフィルム時代から写真を撮っているものにとっては違和感を感じます。イギリス製のDALLMEYERもここにきて急に高騰し始めました。個人的には、新しく写真を始めた売り手や買い手が、ドイツのMEYERと混同して値上がりしたにではと思っていました。ところがここにきて、イギリス製レンズ全部が値上がりしいています。つい最近までCOOKEやROSSの大判用レンズは数千円で手に入っていました。ところがそんな値段のレンズは全く見つかりません。それに引き換え、今まではその性能から安定した人気を集めていたテッサーが捨て値状態です。イギリス製レンズの値段が上がると、レンズが外された著名はイギリス製ボディーだけのカメラがオークションにたくさん出されるようになります。珍しいカメラであればレンズがなかったとしても欲しくなります。ただしコレクターとしては本来の姿に戻して保管したくなります。売り手がレンズとボディーをわざわざ分離して販売しているわけではないと思います。セットで売った方がどちらかが売れ残る心配がありません。多分レンズを他のカメラにつけてたのしむために外してカメラだけ売りに出し、外したレンズで十分撮影を楽しんで満足して今度はレンズを手放すという事でバラバラに売られているのでしょう。カメラボディーに本来のレンズがついていれば、そのカメラに対しての妥当な価格で売りの出されることになり、買う方としては嬉しいのですが現状は困った状態になっています。それにしても工芸品並みによくできたイギリス製カメラと、ドイツ製のレンズに一歩遅れをとっていると思われていたイギリス製のレンズの立場が逆転していることに驚かされています。早くイギリス製レンズが正常の価格に戻る事を期待しています。