昔の常識10 | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

①昔からカメラをしまう時はシャッターを巻き上げない状態でしまうというのが当たり前でした。理由はシャッターバネに負荷がかかりっぱなしになってしまうからです。②ただそれを覆したのがハッセルブラッド500cとローライ35です。ハッセルブラッドは巻き上げていない状態ではレンズの着脱ができません。ローライ35はレンズを畳むときに必ず巻き上げないと壊れてしまいます。最近よく目にするのがここのトラブルです。多分巻き上げずに無理に沈胴させて内部を破損させてしまったのでしょう。③ライカマウントレンズ(望遠系)を交換するときにはレンズを最短距離にして取り付けることです。これはレンズが無限大だと、マウント部のカムが出っ張っていてレンズをねじ込むたびにカメラ内にコロを一気に押し込みその直後に開放にしてしまうのでカメラ内部の距離計に無理なショックを与えてしまうからです。④赤窓式にカメラは撮影したら必ず巻き上げておくこと、これは慌てて撮影して多重露光してしまわないための工夫です。⑤二眼レフではフィルムがL字型に送られるので上から下にフィルムを送る機種の方が好まれる。この理由は、撮影前に直角にフィルムを曲げることを好まないからです。癖がついてピントが悪くなるのを嫌ったためです。⑥ISO100のフィルムを使う時は、晴れ、1/125、f11を基準にカメラの設定を行っていました。⑦35mmフィルムは写し終わったら巻き戻しますが、最後まで巻き込まず少しベロを出しておく。理由はテレンプのところからの光線漏れを防ぐためです。⑧35mmフィルムは写し終わってもベロを出しっぱなしにする関係で、撮影済みフィルムはベロを折っておく。これは未撮影フィルムと区別するためです。⑨カメラをしまう時には無限大にしておく。これは咄嗟に撮影するときにピンボケを防ぐ役目があります。ただライカタイプのカメラの場合、無限大よりも最短の方がコロのバネに負荷がかからず構造上は良いと思います。⑩カラーフィルムの印象、富士フィルムは青っぽい、サクラフィルムはやや赤っぽい、コダックは比較的ノーマルでしたが派手目な発色でした。アグファはレンガ色が綺麗でヨーロッパのフィルムという感じがしました。富士のフィルムがコダックよりもリアルな色のなったのは、かなり後のことでその頃はすでにコダックは下り坂だったのかもしれません。私は「富士派」ではなく「さくら派」で、海外など大事な時はコダック派でした。写真好きにはそれぞれ自分が好きなフィルムがあり、買うときにもこだわって好みのものしか買いませんでした。これくらいが昔のカメラ好きの常識だった事柄です。