最近思うこと(国産カメラ) | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

古いカメラを集め始めてからに流れを振り返ってみると、①手持ちのカメラや親戚、知人から譲り受けたもの、②自分の中でこれは歴史的価値があると判断した国産カメラ、③各社の最初のモデルやシリーズの最初のモデル、④誰でも知っている有名なカメラ(ただし安いものがあれば)、⑤自分が気に入ったカメラ、⑥珍品と言われるカメラ(金額に安いもの)、⑦サブミニチュアカメラ、⑧ライカマウントのカメラ、⑨パノラマカメラ、⑩ステレオカメラ、などを少しずつ集めてきました。そして中判一眼レフ、大判一眼レフと集めてきました。サラリーマンの個人コレクションなので、高価なカメラは当然ありません。時たま珍しいのにオークションで他の人に気づかれなかった物、珍品だけど故障していてすごく安かった物、高級機だけで作動しないために安価だった物、同じ品が同時に何台か出品されていて予想外に安かった物などがコレクションに花をを添えて切れています。そんな中で1950〜60年台の国産カメラは、どちらかといえば海外製品の真似とか安かろう悪かろうというネガティブな印象で、ドイツが生産を減少させて日本がリードした時代にカメラとは明らかに扱いが違っていました。ところが最近色々なカメラを修理して撮影していると、1959〜60年代にカメラもしっかり整備さえすればかなり使えることがわかりました。使い込むことで色々気にいる部分も出てきて今になってそれらの素晴らしさがわかるようになりました。この時代に日本製カメラは、ドイツに追いつこうとしてかなり斬新なアイデアを盛り込んだり、先進技術を取り入れたりしていました。デザインはドイツ製の機能美を前面に押し出したものとは全く違い、泥臭いガラパゴス(大海の中で孤立して独自の進化を遂げた物)系とも言える国産独特のデザインのものがほとんどです。学生時代の私はドイツ製に憧れていて、日本製は泥臭いと馬鹿にしていました。ニコマートを買った時も、海外製のカメラの情報を持っていたので、何か垢抜けしないと外観や操作部に不満を持っていました。何かアメリカでの日本国内だけで販売された日本車のぶーむや、シティポップが海外で流行り出したことにも似ている気がします。今まで偏見で見ていた国産カメラも改めてじっくりみると、本当の良さが伝わってくるようです。このところずっと持ち歩いているFUJICAFLEXやすこしまえよくつかっていたNIKON Sも最初は全く馬鹿にしていました。本当の良さに気づくのが、私は遅いようです。また何か素晴らしい国産カメラを見つけたいと思っています。