アメリカの老舗メーカー | foto-poohのブログ 写真と模型を愛する人へ

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趣味で集めたカメラや模型、模型エンジンについて個人の感想を書いています。

アメリカで最大の写真関係メーカーといえばKODAKです。そのコダックが新しい分野に進出して勝負を挑んでそのコダックを負かしたのがPOLAROIDです。インスタントカメラの老舗ポラロイドはコダックのインスタントフィルム参入に対してパテント侵害で対抗して勝訴し、コダックのインスタントカメラ関係の製品は回収をする羽目になってしまいました。その時に面白いことが日本では起こっていました。コダックとインスタントカメラ関係で提携していたフジもコダックと同じ規格のインスタントフィルムとカメラを作っていました。ところがフジはポラロイドともポラロイドフィルムで提携関係にありコダックが敗訴した後もコダックと同じ規格のフィルムを販売し続けていました。ポラロイドとも手を組んでいたのでうまく解決できたようです。ただ実際の水面下はどうなっていたかわかりません。敗訴してから、コダックは既に販売したコダックインスタントカメラやコダマチックカメラを消費者から金券や別のタイプにカメラと交換していたようです。そのため一時かなり普及していたコダック製インスタントカメラは急激に市場から消えていきました。私もドイツコダック製のEK-8を持っていましたが交換はしませんでした。そんな大手にメーカーだった2社も今は細々とインスタントに近いプリンター内蔵カメラを出していました。実はどちらもデジカメに移行しようとして失敗して、撤退したりOEMで繋いだりしていました。ポラロイドはチェキまで自社名で販売していましたが、今はオランダのimpossible projectがブランド名を買い取ったかでimpossibleが古いモデルをリニューアルしたモデルで販売してポラロイドが本来のフィルムで復活しています。そんな2社が出したプリンター内蔵カメラについてチェックしてみました。どちらも撮影したら内蔵しているプリンターで即印刷してプリントアウトし、ちょうどインスタント写真のようにその場ですぐに楽しめるようになっています。ポラロイドはスナップという特殊な紙を使って感熱タイプで印刷されて出てきます。コダックはC300や一回り小さいサイズのカメラを出していて、インクリボン付きのカートリッジフィルムがセットされていてそれを使います。どちらも1枚80円前後のコストでプリントできます。ちなみにチェキが60〜70円、ワイドで120円くらいになります。これを比較するとフジのインスタックスがいかにコスパに優れているかがわかります。このポラロイドとコダック、カメラとしても考え方が違うようで、ポラロイドはメモリーカードにも保存しているので後からプリントしようと思えば別のプリンターで行うことができます。それに対してコダックは保存するものがないので、撮影後電源を切った時点でメモリーは消えてしまいます。つまりコダックはモバイルプリンターにカメラの機能もおまけにつけた感じで、データは残りません。どちらも近いうちに髪が手に入らなくなってただの飾りになってしまいそうで心配でしょう。