アーガスC4はレンズ固定式で、C3の新型のはずが先に生産をやめてしまった不幸なカメラです。そしてC4をレンズ交換式にしたC44も結局C3より先に生産をやめています。C3が長寿命すぎたみたいです。そのC4にはディーラーで改造されたレンズ交換モデルが存在します。それがこのC4です。固定式との見分け方は、レンズに向かって右側にレバーが付いているかどうかです。普通は何もありません。このレバーはスピゴットマウントを回すものです。外す時はまず無限大にセットします。次にレバーの先の丸い部分を回して、ロックを解除して上に回しとレンズが外れます。取り付ける時には、距離計のダイヤルを無限大にセットし、レンズの赤点を距離指標に合わせてレンズと距離計のギアが噛み合ったのを確認したら、スピゴットのレバーを下げ、ツマミを回してロックします。交換レンズはLITHAGON35/4.5、TELE-LITHAGON100/4.5と135/3.5の三本がドイツのエナから出ていました。残念な事に、標準レンズだけはアメリカ製しかありません。ただ標準レンズだけには、マウント面にレンズ取り付け時に確認する白い点が二つあり、それらが一致していれば無限大になっています。交換レンズには距離目盛がそれぞれ付いています。
