石ふしぎ大発見展 第37回京都ミネラルショーで入手した標本の紹介です。
過去のパンフを処分してしまったので時期的にいつからなのか判りませんが、気付かない間に呼称が京都ショーから京都ミネラルショーに変わっていますね。
なお、今更ながらですが、このブログについて少し説明させて頂くと、ヤフーブログの終了に伴い再出発した2代目という意味で『新』、ミネラルショーで集めた化石や隕石、鉱石、宝石など石全般を扱うという意味で『化隕鉱宝』言う名称にしています。
とはいえ、再出発してから今まで化石中心で隕石や鉱石、宝石については等閑になっています。理由はそれぞれ別ですが、隕石について言えば月隕石などの高額隕石が発見数の増加に伴い値崩れしたこと、宝石について言えばカラーバリエーションの増殖によって収集対象が大幅に広がったからです。
ちなみに月隕石の価格は昭和の時代にはgあたり100万円、平成の初め頃で20万円、そして現在の令和では数万円です。また、宝石ルースのバリエーションについては数年前のミネショであるブースの店頭に置かれていた入手難易度判定表Ver.2.0で確認すると434種類が収集対象となっていますが、現在ではもっと増えているかもです。。
このように過去に収集した標本品の価値が激減したり、収集すべき標本の数が大幅に増える様なことが起きると収集意欲が失せてしまいます。その良い例が昭和の時代に起きた切手収集ブームでしょうか。これに目を付けた当時の郵政省が収集家目当てに記念切手を乱発(良い例が都道府県別のふるさと切手の発行などです)をするようになり、集めても集めても収集対象が増え続け、完集の目途が立たなくなった結果、最初に子供達がGive Up、収集に興味を無くし、収集家人口が激減する結果となりました。
そんなこんなで化石中心だった当ブログですが、関西のミネショでは大阪ショーや京都ショーのような大規模開催でも化石を扱う業者も少なく、種類も数も出回らないので最近は「行って」{散歩して」「帰ってくる」というような感じになっていました。
今回はこれではいけないと気合いを入れ直し、ミネショ本来の『蚤の市』的雰囲気を楽しむため日本の国石(国を代表する石、2016年に日本鉱物科学会が選定)でもある翡翠の色見本を集めてみようと思い立ちました。
なお、翡翠にしたのは過去に糸魚川まで翡翠探しに行ったことがあること(残念ながら翡翠は拾えなかった)、過去のミネショで色違いの糸魚川翡翠原石を集めていたこと、半貴石程度の品質なら安価に手に入れられそうなこと、などで色が判りやすい小粒のカボッションタイプのカット石にターゲットを絞り国産、海外産にこだわらず発色も良い物を探すことにしました。
糸魚川産原石
原石画像の中で中央の大きな石がコランダム、下のピンク色が桃簾石、その左隣が軟玉(ネフライト:この中で唯一の自主採取品)ですが、その他は全て翡翠(軟玉から時計回りに黒、灰、白、紫、青、濃緑、薄緑、黄)です。なお、濃緑が白っぽく見えますが、これは表面が磨かれていないためです。なお、黄はどちらかというと橙よりの黄土色といった感じの色味です。
翡翠カボッションカットルース
透明感のあまりないカボッションルースたちですが、左上から赤,橙,黄,薄青,薄緑,濃緑,紫,白,無色です…のつもりでしたが、ここで大きなミスに気がつきました。画像を見て頂ければ簡単に判ると思いますが、濃緑と思っていた中段右のルースを写真に撮って拡大したところ色は濃緑ではなく濃紺でした。慌ててラベルを確認すると薄青と同じ産地、糸魚川産青翡翠小滝入りコン沢となっていました。
会場で見た時には濃緑に見えたんですけどね。LEDライトもちゃんと使って透過性も確認したりしたので間違っていたとは微塵も思いませんデシタヨ! 救いは薄青と濃青で重複しなかったことですかね。
とりあえず今後の完集目標として、産地にはこだわらないので安価な濃緑のカボッションルースとグアテマラ産カボッションルース、灰色と黒色のカボッションルースを揃えたいと思いますが、灰色や黒色翡翠のカボッションってあるのかな…?

