先週末の土曜日から大阪市立自然史博物館で待ちに待った特別展「大絶滅展 生命史のビッグファイブ」が始まりました。

 

 

 ブログ主も一般公開に先立って行われた内覧会に参加してきましたが、大阪開催自体が東京、名古屋に続く三番煎じで会期も3ヶ月近くあるため記事UPを急ぐ必要は無いのかなと思い、今回はネットオークションで手に入れたアロサウルスの爪を紹介することにしました。

 

 

 ネットオークションで手に入れたアロサウルスの前肢末節骨です。

 

出品者からの情報:

 

Allosaurus
Late Jurassic (~150 million years)
Big Horn County, Wyoming
Brushy Basin Member, Morrison Formation

 

サイズは大凡ですが長さ15cm、幅7cmでした。

 

 

 上図で見る限りですが第3末節骨のようですが、この標本を新宿ショーに先立って手に入れていたためGさんのところにあったレプリカは見送ることになりました。

 

 なお、これを手に入れた理由は当時(と言っても今年の春先ですが)、ネットオークションに複数の出品者からスコミムスやカルカロドントサウルス、スピノサウルス、アロサウルスなどの爪標本が本物、レプリカ、真贋不明を含め玉石混淆で多数出品されていました。

 

 

 ついでにネットから拝借した第1末骨節と第2末節骨のレプリカの画像をUPします。

ネットオークションに出ていた殆どの末節骨(本物と思われる高額品は除きます)は第2指の末節骨と思われる標本で肌の感じが上記の画像のような樹脂っぽい質感です。

 

 ちなみにアロサウルスではありませんが手持ちの獣脚類恐竜の前肢の爪(本物)はこんな質感です。

 

   ミクロベナトル(表面補強なし)        オルニトミムスsp.(表面補強あり)

 

 ネットオークションに出品されていた最低入札価格の高額なものは上図ミクロベナトルのように表面にひび割れが多数見られる外観をしている物が多いようでした。

 

 この標本を手に入れようと思ったのは本物のアロサウルスの前肢の爪なら相場が高騰している現在諭吉さんか栄一さんが1本必要になりそうだと考えたことです。であれば、レプリカでも良いから手に入れようと思ったこと、添付された画像を見る限り完全なレプリカではなく一部でも実物が残ている可能性がありそうなこと、他のレプリカと爪の形が違っていたこと、上限を決めて入札し上回られたら追いかけないことなどを決めて応札したところ無事(なのかどうか判りませんが)落札となりました。

 

 詳細です。

 

 

 レプリカだったとしても仕方が無いと思いながら手に入れたこの標本ですが、見た感じと手に持った感じでは根下部分とそれ以外の色調の違いがあることや重みがあるあることから大部分が修復された本物のということもありそうな感じでした。

 

 

 ただ、爪先部分を握って持上げると非常に軽く『付け根下部の黒く見える部分を除いた全体は樹脂製の修復成型物なの?』と疑問が生じましたので、重量を量って見ました。

 

 結果は175gでやはり軽い。100%レプリカの重量が何g程度なのか判りませんが、サイズ的に100%オリジナルなら重量は300gほどはあるはずだと思っています。

 

 

 というわけでブラックライトで観察してみましたが、全く変化が見られません。

やっぱりレプリカなのか?という訳で、追加検証として容積を超簡易的な方法で測ってみました。

台所用品の計量カップで百均の容器に水を満杯に張り、標本を浸けて溢れさた後、残った水の量を測ったところ、この標本の体積は大凡125ccと出ましたので175g÷125ccで比重1.4gとなりました。

 

 通常、化石のレプリカ作りに使われるレジンの比重は1.1前後、欠損部分の補填に使われる軽量エポキシパテの比重は0.8程度なのでいずれも合致しません。

 

 ただし、比重の重い純エキシポ(と言っても比重1.2程度)に修復(成型?)しようとする化石と同じ採取場所で採れた無価値な化石の欠片を砂状に砕いて混ぜ込んだものをパテとして使えば重く出来るので模造品(イミテーション)と言う可能性も捨てきれません。

 

 以上、判ったことと言うか推測出来ることは、純然たるレプリカではなさそう、実物化石が一部残っている可能性があるかも(望み薄かな?)、模造品の可能性がある、ということです。

 

 以上、ネットオークションでの宝探し2点は1敗1分けってトコでしょうか。