行ってきました池袋ショーの初日。

例年より一時間ほど速い「のぞみ」に乗るため日の出前の早朝に出発ですが、とにかく寒い。

天気予報では雨は降らないものの終日曇りの予想でしたので道中の楽しみ富士山は見られないかもと思いつつ東京へ向いましたが、

 

 

これ程くっきりとした姿が見られたのは嬉しい誤算です。

 

 

 会場到着は11時過ぎ。

 

 

 会場内は人出が少ないように見えますが、通路が広いため少なそうに見えるだけです。

ブースによっては通路が塞がれるほど二重三重に人垣が出来ている場所もありましたし、逆に通路が広く開いている場所では横一列に並んで通路を塞ぐようにそぞろ歩きする人達も多かったので返って通り難い事も多々ありました。

 

 

 なお、今年の特別展は「南フランスの恐竜の卵・巣」と「石が使われてきた歴史」です。

 

 

 卵は仏ブースEldoniaのフランソワ氏が採取した個人コレクションが展示され、歴史の方は石器時代から現代までに使用された石の工芸品?が時代別に展示されていました。

 

 

 アトラクションとしては例年お馴染みの「ジオードクラッキング」と「福引き」が行なわれていました。

私自身は両方とも参加していませんが、福引きの特賞の景品はブラジル産ゴールドルチルクォーツバングル・オーストラリア産南洋白蝶パールネックレスチョーカーなど、1等はブラジル産エメラルドPネック付き・ブラジル産アレキサンドライトルースなど、2等はミャンマー産ヒスイの小物入れ?・ブラジル産エメラルドピアス・秋田県尾去沢鉱山の自然銅塊や黄銅鉱塊など10万円~30万円弱の高額商品が並んでいましたが、品揃えを見る限り集客のターゲットは女性ということなのでしょうか。

 

 前置きが長くなりましたが今回の池袋ショーです。

ガイドブックに掲載の業者数を数えると国内394社・海外90社の合計484社で、ブース数はハイブース?90、テーブルブース623の合計713となっていましたから日本最大のミネラルショーの名にふさわしい規模だといえますが、何より嬉しいのは欧米の業者が多数出展してくれることです。

 

 特に化石の分野ではネットの画像に頼らず現地に出向く手間もなく実物を手に取り自分の目で確かめて手に入れることが出来る数少ない機会なのでここは外せません。

 

 ということでブース巡りを開始です。

最初は新入荷品が一番期待出来そうな伊ブースへ行きましたが、あれ、あれ、あれれッ!

無いですね、新入荷品と言うより恐竜化石自体が極めて少数になっていました。

 

 新宿でも目立っていた剣竜類アドラティクリットのスパイク4本付き尾椎(数百万円)と鎧竜スピコメルスのスパイク1本付き部分肋骨と肋骨部分なしの先端が折れた巨大スパイク1本、スコミムスの巨大鉤爪(百数十万円)などは健在(売れ残りとも言う)、初お目見えだと思うのは仏産の竜脚類の卵(数十万円)でしたが、お手頃価格の物は翼竜の歯や首長竜の歯程度しかありませんでした。

 

 それらの中で良さそうに思えたのは可愛いサイズのウミサソリです。

昨年の池袋ショーで入手済みなので今回は鑑賞のみですが、それにしても仏ブースや白ブースのウミサソリに比べこのブースの価格が極端に安いのは何故なんでしょうか。

 

 次は仏Eブース、ラベル無しの展示が多いため聞かないと何の化石か判らないことが多いですが、新物が並ぶことでは伊ブースと双璧だったブースです。

 

 今回の品揃えはというと、む、むむむッ!

無いですね。

こちらのブースも新宿で並んでいた物が中心で展示数も最近になく少ないようでした。

昨年の池袋から気になっていながら見送っていた歯根付き竜脚類歯(ネオソドンかな?)も売れてしまったのか、なくなっていました。

 

 3番目は白ブース。

相変わらずワニ歯とスコミムス歯中心ですが、カマラサウルス歯の歯根付きとアーケオドント歯の顎骨付きが目立っていました。

 

 4番目は独KブースですがPブースはもう来ないのでしょうか。

こちらもモリソン層の恐竜歯とゾルンホ-フェン産翼竜歯で通常運転のようですが、サイズが小さいくなっているようです。

 

 6番目は米国ブース、パッと見で新入荷品は無さそうな感じでしたが、I先生曰わく米国の化石市場も実物取引は枯れているそうで世界最大のツーソンショーでさえ業者が来なくなっているそうです。

相変わらず北米大陸産の獣脚類や鎧竜類は充実していますが、獣脚類歯の品質的には落ちてきているように思いますし、状態の良い鎧竜歯も品揃えに殆ど変わりが無いように思えます。

 

 7番目は仏Hブース、今年の新宿で翼竜の下嘴を購入したブースですが、今回もカルカロドン歯と翼竜の嘴が目立つ程度でした。

 

 第3会場最後は主催者のP商会で数少ない国内の恐竜化石扱い業者さんです。

コロナ前から新規入荷が止まっているようなのが残念ですが、在庫が全く吐けない様子なので新規の仕入れは難しいのかもしれません。

 

 以上で4F第3会場は一巡りしましたので、2Fの第1会場と3Fの第2会場にある国内化石扱い業者のブースへ向います。

2Fと3Fでは北海道産と思われるニッポニテスが多く見られました。

 

 種名自体はミラビリスよりオキシデンタリスの方が多かったように思いますが、今年の春先にでも何処かで纏まって採取できたのでしょうか。

 

 また、Dストーンにはニッポニテスと伴に東西の横綱を張るディディモセラスが2個出ていたのが特筆すべき点だったでしょうか。

 

 その他、隕石の扱い業者は多くなっているようなので世界的にはブームが起きているのでしょうか。

月隕石なんかも凄く安くなっていて恐竜化石が円高時代の3倍程度に高騰しているのに比べ十分の一程度まで下落しているように思えました。

 

 物が高くなれば当然購入意欲は落ちますが、極端に値下がりした場合は集め易くなるので収集意欲が昂じるかと思いましたが、逆に意欲が無くなるのは不思議ですね。

 

 以上で今回のレポは終りですが、最後に今回の入手品です。

 

 

 昨年の新宿以来となる米国ブースからの一品とスリランカの専門業者ブースから東京土産代わりに購入した一品の2点のみになりました。