行ってきました新宿ショーの初日。

 

 道中の富士山は薄曇りの中、春霞に包まれているかのようでした。

晴天の青空を背景に聳える富士山も良いですがこう言う感じもそれなりに風情があります。

 


 

 

 会場到着は11時過ぎでしたが受付に人影はなく即入場が出来ました。

会場内の様子です。

 

 

   平日だからなのでしょうか混雑が余り見られず通路が渋滞するようなこともありません。

 

 午後からは制服姿の中高校生グループの姿も散見されるようになりましたが、混み具合は16時近くまで同じような状態でした。

これは会場が変わって広くなった影響なのかコロナ前の2019年当時まで人出が回復していないのかは判りませんが、会場内が蒸し暑くならかったのは助かりました。

 

 恐竜化石については同好諸氏の皆さんもブログUPされていますが、ハイパー円安の影響でお眼鏡にかなうものがあまり無かったようです。

 

 なお、公表された出店業者リストにドイツKブースの名前が無かったのは残念ですが、注目はお馴染みの米、仏S、伊Zの3ブースと昨年から出店し始めた仏Hブースの4つです。

 

 入り口に一番近い伊Zブースは新記載の鎧竜スピコメルス(2021年記載)の棘付き肋骨と剣竜類アドラティクリット(2020年記載)の棘付き尾椎が目立ちます。

 

 その他は大中小の鉤爪やメガロサウルス・サハリスクという巨大歯がありましたが、鉤爪は数が少なくなり手頃な小型恐竜歯も品薄状態のようでした。

 

 なお、昨年の池袋と変わらないと思っていたスピコメルスは昨年とは別の化石になっているようでホロタイプと表示された肋骨は棘6本付き、その他に棘2本付きと棘1本付きがありました。

 

 仏Sブースも見た感じ池袋と変わっていないような感じです。

ここでは昨年購入を迷った歯根付き竜脚歯(母岩付き)が売れ残っていましたが、伊ブースと同じで竜脚類の爪は数が少なくなっているようでした。

 

 米ブースはティラノ類の大型歯冠と鎧竜類や鳥脚類の小型歯冠が充実していましたが、T-REXはエナメル表面の浸食が激しく一昔前の高品質は見る影もありません。

 

 鎧竜類歯や鳥脚類歯は相変わらずの高品質ですが、特筆すべきなのは3㎝ほどの哺乳類ディデルフォドン下顎です。

一見したところパーフェクトな状態で今回唯一欲しいなと思った標本でしたが価格がね。

 

 品質が悪いとは言え巨大T-REX歯やディノニクスの鉤爪より高いとか有り得ないでしょう。

ちなみに同じ標本と思われるものが2022年の池袋ショーにも出ていましたが、その時に比べ値札が約35%UPでした。

 

 最後の仏Hブースは昨年から出店の業者です。

こちらも旧植民地の関連で北アフリカ産恐竜化石の取り扱いが多いのかもしれませんが品揃えの確認に回りました。

 

 その他、国内ブースのニッポニテス・ミラビリス補修無しや中国ブースのブシッタコサウルス全身骨格母岩付きなど立派な化石も有りましたが、地味にショックだったのが昨年の新宿ショーで誤認して購入した3千円のウミサソリのレプリカ、同じものが2千円で売られていたことです。

 

 化石以外ではサファイア原石の扱い業者と数はそれなりに多かったのですが、とにかくお高い。

以前の購入価格からすると軽く3倍にはなっているようなのでまさにお手上げです。

 

 以上、恐竜化石も最低2倍にはなっているし種類も数も減少ということで政府と日銀の経済金融政策は庶民に優しくないことだけは痛感できた新宿ショーでした。

 

 では今回の入手品です。