大阪ショー入手品の最後を飾るのは二枚貝化石のペリプロミヤ・グランディスです。

 

 

 個人のアマチュア採取家が合同で出していたブースで手に入れました。

ペリプロミヤは白亜紀に絶滅したオキナガイ科の二枚貝で種名グランディスの他にグランディスより殻長が短く丸っこい形の種名ナガオイの2種があります。

 

 サイズは殻長(L) 61.97㎜、殻高(W) 32.40㎜、殻厚 (H)19.97㎜ です。

 

 詳細です。

 

 

  産地の蕎原(そぶら)は関西では有名な化石産地で地層は白亜紀後期に海底で堆積した和泉層群になります。

 

 大阪府下の和泉層群には蕎原以外にも畦の谷や滝の池など多くの有名産地がありますが、現在では殆どの産地で採掘禁止になったり掘り尽くされたりしているため、多産の貝化石といえどもこのような大きめの合弁化石の完全体を得ることは難しくなっています。

 

 この標本は採掘禁止となる前の時期に採取されたものになりますが、表面の様子や色から実体化石ではなく地質中に埋まった外殻が溶けた空洞に周りの泥が詰まって固まった印象化石(下図 Type B)のように思えます。

 

 実体化石ではない(と思われる)ので入手には躊躇しましたが、地元有名産地の化石なのでミネショの参加賞のつもりで持ち帰りといたしました。