今回から石ふしぎ大発見展大阪ショーで購入した標本の紹介です。
トップバッターはガーネットの原石ですが、あくまで鉱物標本レベルの物なので宝石品質のような煌めきはありません。
そのかわり同じような大きさ(写真では全く大きさが違うように見えますが、これはラベルを写す関係で撮影距離の違いです)の標本を選びました。
鉄礬柘榴石 L 23.9㎜×W 22.9㎜×H 20.5㎜
満礬柘榴石 L 25.8㎜×W 20.9㎜×H 20.5㎜
ガーネットといえば赤色の綺麗にカットされた石を思い浮かべると思います。
この宝石品質の赤いガーネットはアルマンディンという名称で知られていますが、和名は鉄礬柘榴石です。
つまり、この標本のことですがLEDライトを照射してみても透過性は全くなく単なる黒い石という感じです。
会場内では同じような大きさのインド産鉄礬柘榴石の原石が多く見られましたが、自然な結晶形保った国産鉱物ということでこの標本を選びました。
満礬柘榴石も宝石品質の物は黄色の綺麗にカットされた石でスペサルティンという名前で知られていますが、同じような色味の宝石にシトリンがあるのでガーネット属の代表としての知名度はアルマンディンに及ばないように思います。
この標本は会場にあったスペサルティン原石の中では大きめの標本で透過性も少しですがあるので選びました。
なお、ガーネットは色味や産地、鉱物組成により大変多くの種類に分けられています。
最も大きな分け方はアルマディン、スペサルティン、グリーン・グロッシュラー、デマントイド、ロードライトの5種類ですが、その他にもパイロープやマラヤ、ベキリーブルー、ウバロバイト、ヘソナイト、アンドラダイト,レインボーなど色んな名称で呼ぶ種類があり業者によっては40種類近い区分をする事もあるようです。
では、標本詳細です。
今後、同じような大きさの別種ガーネット属標本を手に入れられる機会があれば、と思っています。