この週末は大規模ミネラルショーの最後を飾る第32回東京ミネラルショーが行なわれています。

 異次元の金融緩和の副作用による円安は相変わらずで政治家のように裏金収入があるわけでもない一庶民の懐事情は厳しいままですが、年越し前の最後の楽しみとして初日の金曜日に行ってきました。

 

 なお、毎回楽しみにしている道中の富士山ですが、静岡駅を通る頃には里山越しに山頂が雲一つ無い青空を背景にして綺麗に見えていました。

 

 

 もはや富士山占いともでも言いたくなる楽しみですが今回は大吉、なので池袋ショーでも良いことがありそうな予感が・・・。

 

 

 サンシャイン文化センターに着いたのは昼前なので会場入り口前のエントランスに人影はありません。

 

 

 会場内は混雑しているように見えますが、これはわざと人が多いところを写しています。

 出展業者数500社(うち海外業者87社)という国内最大のミネラルショーでありながら第1会場から第3会場まで拡充された場内は通路も広くストレス無く回ることが出来ました。

 

 では肝心の中味ですが、化石取り扱いブースは一部例外はありますが概ね4Fの第3会場に集中しています。

 本来なら最初に入り口から時計回りに一番近い米国ブースへ向かいたいところですが、配置図を見て逆回りになる伊ブースから始めることにしました。

 

 伊ブースは安定の米国ブースと違って当たり外れが大きいのですが、いち早く新産地の標本が出たりする意外性のあるブースのように思います。

今回は新宿ショーに比べても北アフリカ・西アフリカ産獣脚類爪標本が増えていましたが最大のものは1万€近いでさすがに手が出せません。

 

 次の仏ブースも爪のオンパレードで歯冠もありましたがいつもより少ないようです。

なお、こちらの爪は伊ブースの黒っぽい色ではない赤茶けた色の竜脚類爪が増えていましたが価格的にはおおむね伊ブースと変わらないレベルのように思いましたが、いつも通りラベルがないので産地や種類が判らないのは困りものです。

 

 ベルギーブースやモロッコブースは特に目立つ物は無く独ブース2つも平常運転で品揃えは余り変わらず。

ただ、Kブースは常にモリソン層産恐竜歯が他ブースより格安で並べられているので不思議に思っていましたが、どうやら自社で米国に化石発掘サイトを所有していたと言うのが真相のようです。

 

 第3会場のトリはGさんところの米国ブースですが、獣脚類歯に目新しい物は無くオススメは小型の鳥脚類歯や鎧竜歯。

どれも状態は良い物ですが、いかんせんサイズが小さいので弱り目で鑑賞するには不向きでした。

サポートに入られていたI先生やH先生から今年の恐竜化石市場について話を聞くだけになりましたが、来年の新宿に期待させてくださいと言うことでお暇いたしました。

 

 そのほか国内Iブースでニッポニテス・オキシデンタリスの採取状況やクリーニングについて話を伺ったりして3時半頃に会場をあとにしましたが、帰宅してからPサイエンスを見ていないことに気がつきました。

直ぐ斜め前のSギャラリーは覗いたのにどうして気が回らなかったのか?

まさに、後悔先立たずですが、こう言う時は近場に住んでおられる方が羨ましいですね。

 

 以上、滞在時間4時間弱で多分出店500社の内100社程度しかブースを見ていないと思いますが今回の東京遠征は終わりです。

 

 最後に今回の入手品です。

 

 

 今回も欲しいと思える標本はそれなりに多くありましたが、お値段が馬鹿げている物が多い(当社比3倍~4倍の)ため支出を押さえました。