先週末は名古屋中小企業振興会館吹上ホールで名古屋ミネラルショーが開催されましたので7年振りに行ってきました。
名古屋ショーは国産鉱物の宝庫とでも言うべきミネショで業者だけで無く同好会や個人が自身で日本全国各地の産地から採取した標本が並べているのが特徴です。
出店業数は東京や大阪、京都に比べると少し少なく(会場で配布されていたパンフによれば団体・同好会が5、個人が20、業者が114の合計143でしたが、それでも会場が2フロアに拡がっていました)、海外ブース(パンフの業者リストの登録住所が日本国内になっていないブース)の出店が無いので足が遠のいていましたが、今回は特別企画として化石展示「(日本産)ジュラ紀アンモナイト」の展示があるため最終日の日曜日に重い腰を上げて行ってきました。
会場内は最終日という事もあり人出は少なめで会場内は回りやすそうでしたが、最初に今回の目的である特別展示を見に行きました。
展示会場には期待通りの立派な日本産ジュラ紀アンモナイト標本が並んでいましたが、日本産鉱物とブースを分けていた関係上、展示面積が狭く数が少なかったのは残念でしたが、展示主体の東海化石研究会が出版した「日本のジュラ紀アンモナイト図鑑」を手に入れられたので成果としては十分です。
ブースの様子は国産鉱物の販売が多く7年前からそれほど変わった感じはありませんが、価格帯に大きな変動が見られた物がありました。
それは月隕石です。
今回見かけた月隕石は約15gで24諭吉さんでした。
g当たりでは1.6諭吉さんですが、当方が隕石を熱心に集めていた2005~2010年頃はg当たり20諭吉さんが相場でした。
恐竜化石は当時に比べかなりのインフレ状態になっていますが、隕石は逆にかなりのデフレ状態のようです。
なお、この状況はかなり以前から見られていましたが、下がって嬉しいかと言えばそうでもありません。
コレクター心理としては手持ちのコレクション価値が下がると、どうしても収集意欲に欠けてしまうことになります。
というわけで、隕石は横目で見るだけにして恐竜化石のチェックですが、こちらも関西のミネショと同じでモロッコのスピノとカルカロがメインで目新しい物は無いようです。
では、今回の入手品です。
ニッポニテスは堅巻き(密巻?)のミラビリスではなく、ゆる巻きのバッカスです。
羽幌町のバッカスは珍しいとのことでしたが、帰ってから標本詳細をUPするため調べようとすると、またまた詐欺サイトらしき不審なHPが複数引っ掛かってきました。
この標本と同じ画像に同じ内容の産地情報を添えた販売ページで、どのサイトも標本名はニッポニテス・サハリネンシスで定価は5諭吉と同じですが、割引率が35%~50%まで変えてあります。
新宿ショーのゴジラサウルスも同じですが、このようなサイトに手に入れた標本の画像が使われているのはなんとかならないものかと思います。