今回も前回に続きこのゴジラサウルスの標本を取り上げます。

 

 

 不本意にも見つけてしまった怪しいサイト情報が気になったので、この標本に紫外線を当てて検証して見ることにしました。

 

 通常、この手の標本は100%オリジナルと言うことはまず無いので、本物で在っても必ず(数%か何割かは判りませんが)修復や補強のために樹脂を埋めたり染み込ませたりしています。

 

 

 特に置き方を工夫することなく素直に置きやすい位置で紫外線蛍光灯の下に標本を置いてみました。

余り紫外線を反射しない(ので修復部分がない?)のか全体が暗くて標本の状態が良く判りません。

 

 でもって、置き方というか紫外線の当て方を工夫することにしました。

 

 

 青く光る部分が増え何かもやっとした所が見えてきました。

その後も位置や角度を変えながら撮影し状態を確認しながら最終的に辿り着いたのか下の画像です。

 

 

 これで補修された部分がハッキリしたように思います。

ただ、一番最初に上げた画像を見て貰えれば判ると思いますが、表面が余りにも自然な感じに修復?もしくは補強されている?ので、この青く光っている部分が表面を強化するための樹脂塗料なのか埋め込みの補修跡なのかが判断できませんでした。

 

 一応、一番懸念していた精巧なレプリカという線は消えたと思いますが、一品物しかないはずの化石標本で今回のような画像引用が起きていたことは想像も出来ませんでした。