今回から新宿ショー入手品の紹介です。

 

 初回は昨年の新宿ショーで見送ったことを悔やんだニジェールサウルス歯をUPしようと思ったのですが、ネット検索で今回の入手品詳細を調べて行く時に不審なサイトに出会ったため、やらかしの一つかもしれないと思い、こちらの標本をUPする事にしました。

 

 

 

 GOJIRASAURUS(QUAYI)  ゴジラサウルス・クエイイ

 Theropod Coelopysis    獣脚類コエロフィシス科

 Late Trias         三畳紀後期

 Bull Canion Fmt      ブルキャニオン層

 

 ゴジラサウルスは中生代三畳紀の北米に生息していたディロフォサウルス類に似た特徴を持つ獣脚類コエロフィシス科に属する中型の肉食恐竜です。

 

 米国ニューメキシコ州クワイ郡のレヴェルトクリークで部分骨格が発見され、1997年にケネス・カーペンター博士によって新種恐竜として記載されました。

 

 発見された個体は体長5.5m、体重150kg~200kg程度の亜成体と推定され、成体では体長6.5m程度になる当時としては最大級の肉食恐竜だと考えられています。

 

 名前は記載者のケネス博士が東京生れで小さい頃に見たゴジラの映画に影響を受けて古生物学者の道に進んだことからゴジラにちなんで付けられました。

 

 なお、模式種はゴジラサウルス・クエイイでゴジラサウルス族はクエイイ一種のみとなっていますが、後に発見された化石の一部に原始的な鰐クルロタシル類の骨が混じっていたことが判り、現在ではキメラ化石として無効名となっているようです。

 

 以上で今回は終わります。

となれば良かったのですが、以下は不審なサイトの件です。

 

「ゴジラサウルス 爪」のキーワードで検索していたとこのことです。

MS Edgedeの検索では何も引っかからなかったのですが、G Chromeの検索では、

 

「博物館級ゴジラサウルス 爪 母岩付き 化石 恐竜 69.03㎜ ... 」(atfd-tunisie. org https://aftd-tunisie org>...>)

 

という見出しで画像がUPされ、

 

博物館級 ゴジラサウルス 爪 母岩付き 化石 恐竜 69.03mm fr75

販売価格 :¥385,000円¥→130,900円 (税込) 送料込み

 

《画像》

10枚ほど詳細が貼付されています

 

《商品説明》

ゴジラサウルス/Gojirasaurus〈母岩付き爪〉

【化石全体の大きさ】69.03×54.71×30.24(mm)
【爪の大きさ】46.06×22.37(mm)
【化石の重さ】94(g)
【化石産地】アメリカ・ニューメキシコ/Bull canyon

■ゴジラサウルス
時代:約2億3700万年前から2億130万年前±20万年にあたり(三畳紀後期)

三畳紀後期に棲息していた肉食恐竜である。。
アメリカ・ニューメキシコ州クワイ郡のレヴェルト・クリークで肋骨・椎骨・血道弓・肩甲骨・腹肋骨・恥骨・脛骨・中足骨・歯などが発見され、1997年に新属新種として命名された。学名は怪獣映画の代表「ゴジラ」にちなむ

※商品は天然物の為、画像には映らない多少の小傷や欠け等がある可能性、また撮影機材やお客様の端末、環境の違いによって、現物との色合いが違う場合がございます。
※鑑定書等はございません。
※ケースは、付属しておりません。

 

atfd-tunisie.org

https://atfd-tunisie.org › ... › 

 

 このサイトを閲覧しようとすると「やや不審なサイト」との注意喚起が出て来ますが、これ以外にも同じ標本をUPしているWebサイトが有るようです。

 

 なお、このサイトの画像は今回手に入れた標本と寸部の狂いもない100%同じ標本の写真です。

もし、この業者の手元に同じ標本があるなら今回手に入れたゴジラサウルスは精巧なレプリカと言うことになります。

 

 逆に現物を持っていない状態で売却済みの標本若しくは他人の画像を使ってフィッシングを行なっている可能性があります。

 

 さすがにF先生の手元にあった標本を撮影して画像をUPしたとは思わないのでF先生の仕入れ先業者が怪しいのではと推測しますが、気軽に新宿まで聞きに行くわけにもいきません。こんな時は距離の壁が疎ましいですね。

 

 ほんとに、まさかですが自分が手に入れてきた標本の画像がこんなところで利用されているとは驚きでしたが、仕入れルートというか出所が気になる標本となってしまいました。