またまた久方ぶりの更新となりました。
今年の夏は暑く、台風の影響による天候不順も多かったので外出を控えていたこともあり、ブログネタが無かったことが原因ですが、先週末の3連休に石ふしぎ大発見展京都ショーが開催されたので行ってきました。
場所は例年通り京都市産業会館みやこめっせです。
今年は入場制限無しということもあり入り口には長蛇の列が出来ていました。
最後尾にいた係員に入場までの時間を聞くと1時間掛かるかも、と言う事でした。
初日とはいえ天候が曇天~雨天で会場到着も12時過ぎだったのでこれ程盛況とは予想外でした。
実際には30分ほどの待ち時間で入場できましたが、会場内の人出は昨年に比べ倍増しているような感じでした。
(上の会場内写真は3日目の午後2時頃の様子なので人出は初日の4分の一程度です)
なお、入場券が前売りで1日券のみの販売だったので今後は通し券を検討して欲しいですね。
ちなみに今年の大阪ショーから入場券の半券引き換えでオリジナルメモ帳が貰えるようになっていたようです。
ブログ主は初日と三日目に参加したので2冊貰ってきました。
入場タグは青が初日、黄色が3日目です。
今回の京都ショーに出店した業者はハイブース29業者(28ブース)、ローブース35業者(32ブース)、テーブルブース189業者(258ブース)の合計250業者です。
西日本最大のミネラルショーの名に恥じない規模ですが、海外ブースは6業者(インド2、アメリカ、カナダ、パキスタン、ネパール各1)に過ぎないのが残念です。
商品は相変わらずアクセサリーとルース、原石が拮抗して多く各3割程度でしょうか。
化石と隕石を扱うブースは1割ほど有りましたが、専門で並べているのは数社に過ぎません。
種類もモロッコ産恐竜が主体で少数出ていた北米産は毎年並んでいるお馴染みさん達ばかりでした。
関西で恐竜化石は売れ筋ではないのかKミネラルズに続きP商会さんも鉱物中心になってしまったことも残念です。
そんなこんなで最近の石ふしぎ大発見展は大阪ショーと併せて余り乗り気がしなかったのですが、今回は夏に全くお出かけが無かったので会場の雰囲気を楽しみつつ会場内のウォーキングをするつもりで会場入を果たしました。
一通り恐竜化石を扱っていそうなブースを眺めた後は入り口も戻り、ウインドウショッピング擬きのウォーキングを開始です。
所々で500円、千円均一の原石詰合わせで宝探しを行ないましたが、産地がタンザニア、アフガニスタン、ミャンマー、ベトナム、マダガスカル、アルゼンチンなどでスリランカ産がなかったのは残念です。
ただ、原石自体は極小サイズでしたが、ルビー、サファイア、スピネル、ガーネット、トルマリンなどの種類があり、カラーバリエーションも豊富だったのでそれなりに楽しめました。
その後も以前から片手間で集めている糸魚川産翡翠原石やサファイア原石を覗くも気に入った物が無く、ブースを冷やかしで眺めつつふらふら歩いていましたところ、思い掛けず見つけました。
まさに博物館級というやつです。
どこかのネットオークションの口上ではなく正真正銘、本物の博物館級です。
それがこれ。
ウタツサウルス・ハタイイです。
模式標本と比べてみると、
なお、歌津町では同時代の地層からミクソサウルスも見付かっています。
この標本がミクソサウルスである可能性は?と思われるかもしれませんが、ウタツサウルスとミクソサウルスでは鰭の骨格に大きな違いがあります。
この図及び模式標本と照らし合わせる限りこの標本がウタツサウルスで間違いないと思います。
このような博物館級の実物標本を間近で見ることができるのもミネラルショーの醍醐味と言えますね。
では、今回の入手品です。
高知産?の宝石珊瑚原木です。
赤珊瑚や白珊瑚の原木もあったのですが、最近の珊瑚人気で赤珊瑚は言わずもがな白珊瑚も高い。
到底買う気になれない価格です。
この原木は深海珊瑚の一種で系統的にはピンク系珊瑚になります。
生息域はミッドウェー諸島近海の水深800mから1200mの海底であることからミッドと呼ばれている種類のようです。
ブースから聞いた話では50年ほど前に高知の珊瑚漁船がミッドウェー諸島近海まで遠征して採取したもので、その時以後は出漁を止めていると言うことです。
大きさは高さ16cm×幅10cmという立派な物ですが、価格は数千円。
形の良い宝石珊瑚の原木としては非常に安く手に入れる事が出来たと思います。
追記:
化石では他にアンモナイトで良い物がありました。一つはテ○チ○さんのニッポニテス・サハリネンシスで、もう一つは○・○Z○M○さんのニッポニテス・オキシデンタリスですが、オキシデンタリスはスカラライテス・スカラリスみたいでニッポニテスらしくないですね。あと一つはド○ー○ス○ー○さんの兵庫県淡路島のディディモセラスです。