12月の池袋ショーまで大きなミネラルショーの開催が無いので余り書くこともありませんが、今回はネットオークションサイトで購入した標本の紹介です。
バリオニクス・ワルケリ
英国ワイト島ブルックベイ
ウィールデン層群
以前からオークションサイトに載っていたようですが、本物かどうか見極める自信がなかったので放置していましたが、ようやく決意を固め手に入れました。
本物かどうかを深く追求しないとすれば、手に入れたスピノサウルス類歯の産地はこのバリオニクスで6ヵ国目になります。
詳細です。
なお、ネット上で議論されているバリオニクスかワニかを判断するポイントは鋸歯と歯冠エナメル上の皺の入り方にあるようです。
では鋸歯と皺の確認です。
鋸歯数:DB 9/1㎜ (その他部位は鋸歯摩耗又は欠損の為、測定不能)
これまでに入手したスピノサウルス類の歯冠に共通して言えるのは、カリナ(鋸歯列)が摩耗ていしまっているか、カリナの有るリッジ(鋸歯列のついた歯冠表面にある盛り上った筋)が欠け落ちている状態が殆どだということです。
この標本もカリナの最下部がわずかにのこっているだけのように見えます。
この部分でバリオニクスだと判断しましたが、皆さんはどう思われるでしょうか。