今週末の3連休(10月11日~10月13日)は産業会館みやこめっせで京都ミネラルショーが開催されましたので行ってきました。
今年の京都ショーは日程的に関西最大のイベントであるEXPO2025の閉幕に重なっていたので来場者が少ないのではと思っていましたが、全くそんなことは在りません、それどころかコロナ明け以降で最高の人出じゃないかと思うほどの込み具合です。
会場についたのは12時頃だったのですが、受付に50人ほどの行列がありました。初日ではありますが、開場から2時間が過ぎた時分なのでびっくりです。なお、上の画像(会場内)は13時半頃の様子です。盛況なのは経済的に良いことなのですが、会場内を回るのは大変でした。
いつもなら記事内容の薄さを隠すため業者やブースの数増減について詳細分析を書くところですが、今年は珍しく3日間とも連続出撃いたしました。ゆっくり会場内を回りましたので目に付いた業者と標本を上げてみたいと思います。
今年の出店数は国内283、海外13の合計296業者です。その中で化石を扱っていたのは37業者で全体の約12%強、特に化石の扱いが多かったのは6業者です。
扱い品目の内容はモロッコ物専門が2業者、国内物専門が1業者、広範囲に渡る海外物が2業者、広範囲に渡る国内・海外物が1業者です。
恐竜化石については、あるブースにでかいT-REXの歯冠や爪(T-REXかどうかは不明、アロサウルスかもしれない)が出ていましたが、エナメル表面が会場の照明を反射してテカって見えましたのでかなりの修復があるように感じられました。自然な感じの歯冠では名古屋ショーでも見かけたプロトケラトプスが健在でしたが、白っぽい地肌がなんとなく気に入らずこちらも見送りです。
大阪ショーに出店していたモロッコ物専門業者のブースでは幾つも出ていたモササウルスの歯冠付き顎化石がすっかり姿を消していましたが、もう一方のモロッコ専門業者との雑談でモロッコ物のモササウルスの歯冠付き顎骨はかなりの数を見たが修復なしの本物は一つも無かった、すべてが歯冠を埋め込み顎骨の欠片の貼り合わせた作り物(修復ではなく合成つまりキメラ)だったということです。
国内物業者ブーズではニッポニテスとディディモセラスが並んでいるのは変わりません。さすがに北海道と四国を代表するアンモなのでお値段は言わずもがなですが、国産アンモは海外物に比べ外殻の状態が良くないのが残念です。特にニッポらしくない異常巻のオキシデンタリスは欲しいアンモの代表なのですが・・・。
ちなみに今回3連続で会場に通ったのは翡翠のカラーバリエーションを手に入れたくなったためです。
糸魚川産の銘石(翡翠やネフライト、コランダム、桃簾石)は原石(表面の磨きあり)で集めていたのですが、糸魚川産翡翠のカラーバリエーションは白、黒、緑、青、紫、橙の6色らしいです。
このうち橙以外の5色は手に入れていたのですが、橙は見たことがありません。
ミャンマー産の翡翠を扱うブースで橙色の翡翠について聞いてみると糸魚川産は川流れで脆くて壊れやすい。赤系統(赤、橙、黄)の翡翠ならミャンマー産の品質が良いと言うことでしたが、翡翠3大産地の残りグアテマラ産の翡翠も透過率が高そうな深みのある蒼色が気になったので、それぞれの産地の特徴が見られ且つ安く手に入りそうな小粒のアクセサリー用カボッションカットのルースを3日間かけて探しました。
では、今回の成果です。
探していた翡翠ルースは糸魚川産2点(青、濃緑)、ミャンマー産7点(赤、橙、黄、薄緑、紫、白、無色)となりました。
残念ながら蒼いグアテマラ産翡翠は原石を切り出した厚板か指輪、バングル、ブレスレット、ペンダントトップなどに加工されたものだけでカボッションカットは見つけることが出来ませんでした。多分、宝石品質のルースならジュエリー業者のブース合ったかもしれませんが、手に入れたかったのは個人がアクセサリーに加工して楽しむ程度の安物標本品質なので・・・。
それでも久しぶりにブース巡りを楽しんだので良しとしましょう。
追記
過去のミネショで糸魚川フォッサマグナミュージアム学芸員の講演会記事を見返していると糸魚川の翡翠は白、黒、緑、青、紫、橙の6色ではなく灰を含めた7色に分けられているようです。これには全く気付いていませんでした。