ここ最近、バスの路線廃止や休止のニュースが多くなっています。今に始まったことではないはずなのに、何も対策をしてこなかったバス会社の責任って大きいような気がします。
バス会社だって昔から多くの人を採用してきたはずですが、そういう人たちがほぼ全員やめていったから、今の人不足になってしまっただけの話では。
今まで雇っていた人たちが辞めていくのはそれなりに理由があるからで、そういう理由に対して何も対処してこなかったのは企業の努力不足としか言えない。
現在、人手不足なら給料を上げて求人を出しているのかと言うと、決してそんなことはない。給料が月給25万円から。基本的な勤務時間が朝6:30から夕方18:00まで。遅番というのもあるようで、12:00から23:00までとなっている。
基本は12時間労働である。残業ありきの世界で成り立っている。この勤務体系がわかっていてバスの運転手になりたい人ならいいのだろうが、普通に考えて9:00から17:00までの基本的な労働時間とはかけ離れてしまった世界の仕事になる。
かといって、それほど給料がいいわけでもない。バスの運転にも気を使わないといけない、運行前のアルコール検査も受けなければいけない、最近では運行後にもアルコール検査を受ける必要があり、さらに有給もとれるわけでもなく、バスのお客にも文句を言われたり、あおり運転までうける始末。
これでは成り手がいないのは当然だ。それならせめて給料面でしか改善の余地がない。
とはいえ、路線バスは国土交通省に届け出した運賃でしか運行できないので、給料も当然頭打ちになってしまう。最近ではガソリン・経由の値上がりで運行経費も大変なのだろう。
ただ、現状人が足りないにもかかわらず月給25万円で求人募集を出し続けるバス会社ってどうなの。違和感しか感じない。