1人審判制(予備審入れれば2名だけども) | ベルおにいさん#60のブログ ~take it easy~

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==2021年2月7日湘南ベルマーレ暴れん坊プレーヤー7年目突入!==
サッカーに関することを中心に、子を育てる親の想いなども交えてできるだけ率直に書いております。JFA4級審判員。アラフォーですが、気持ちはいつまでも「おにいさん」ですな。

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どうも。

私にはサンタさんは来ないけれども、一応クリスマスプレゼントは選び始めているベルおにいさんでございます。

誰かちょうだいw

 

さて、先日、県のジュニアユース年代リーグ戦の審判を担当させていただきました。

今回は初めて1人審判制で担当しました。

交代管理の援助をしてくれる予備審判はいましたが、基本的にフィールド内は1名で全部見る、というものです。

 

今は4種の大会でも1人審判制を取り入れるところが増えていると聞きます。

 

私も今回担当するにあたり、いろんな映像を見たり、もう一度競技規則を読み返したりして入念に準備を行いました。

自分なりに3人で担当するときと1人で担当するときの「違い」も整理しつつ、ですね。

 

ここでは私が実際に担当した時の感想を書くにとどめておきます。

審判のポイントや動き方など、他のブログなどにもたくさん情報が出ていますので、そういう勉強をしたい人はそちらでどうぞ。

今はyou tube見れば、たくさん試合も見られますからね。

 

私が実際に1人審判を担当して思った感想は以下の通りです。

① オフサイドを取るのはかなり難しい(明らかなもの以外取れない)

② ボールアウトやオフサイド < プレーの争点(ファウル)の監視

③ 真面目にやろうとすれば相当な運動量が必要

④ 相談する副審がいないので自分の判断が全て

⑤ ④であるからこそ、4級審判なりたての方はまず3人制から

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①オフサイドを取るのはかなり難しい(明らかなもの以外取れない)

実際に1人審判制で一番難しいのがオフサイドの判断ですね。

私も3人で担当するときの主審のくせが抜けずに、ボールがDFラインの裏に出た時につい、副審がいるであろう位置に首を振ってしまうことが数回ありました。

1人審判制の背景に互いへのリスペクト、というものがありますが、本当にこれがないと試合が荒れますねw

1人審判制でオフサイドをできるだけ取ろうとするならば、オフサイドラインも監視できる位置取りを常に微調整しておかなければなりません。

 

一番いいのはオフサイドラインのちょっと内側に位置どって監視する、というのがありますが、これだとプレーの争点から遠くなる場合があるのと、カウンターが起こった時に相応の走力が求められる、という課題が常に発生します。これをどうバランスとるのか、が難しい。

オフサイドは「疑わしきは罰せず」の理論で、ほぼ取りませんでした。

 

② ボールアウトやオフサイド < プレーの争点(ファウル)の監視

①のような状況がありますので、私はできるだけプレー中のファウルをしっかり見ることが出来る位置取りを心がけていました。

スローインがどっちなのか、という局面よりも重大な場面でのファウルを適切に判断する方が試合全体を通してみれば、ジャッジの納得感につながると私は考えました。特にボールが出た後にすぐに首を振ってオフサイドに意識が行くと、アフターチャージがあった場合に、まったく見ることが出来ません。

 

選手たちのケガにつながる恐れもありますし、ゲームが荒れてしまいますのでこの部分については、私はファウル監視に重きを置く方が良いのかな、と思いました。

 

③ 真面目にやろうとすれば相当な運動量が必要
4級審判員の中には、正直「質」の差は否めない部分はあると思います。よく審判にゲームを壊された、と表現される方もいますが、私が担当するときは可能な限りそういう発言が出ないことを意識したメリハリのある動きやジャッジを心がけています。

 

特にスプリントのメリハリは重要です。

カウンターの場面などで、プレーに邪魔にならない程度にスプリントを発揮して、局面に追いつくことは試合全体を通した審判員の姿勢をピッチ内外に見せる、と言いう点では大切だと感じました。

結果、ポーンとロングボールがDFの裏に出た時は、3人制の場合、最初の監視は副審に任せることもできるのですが、1人制の場合は、常に動き回っているイメージで少し早めに動き出すくらいがちょうど良いのかな、と思いました。

 

④相談する副審がいないので自分の判断が全て

フィールド内にいる審判は私1人なので、迷っている素振りであったり、はっきりしないハンドシグナルを出してしまうと、だんだん審判と選手の信頼関係も薄れてきてしまい、試合が壊れる原因の一つとなります。

 

ですから、審判も人間。間違いだってある。ただし、見えてものを事実としてとらえて自信を持ってジャッジする事、を意識して丁寧にはっきりとジャッジすることを心がけたつもりです。

よって、微妙な判定ではあえてゆっくりと長くジャッジを示したり、不満そうに見える選手には、判定の説明をしてあげる余裕が合ってもいいのかな、と思いました。

審判が慌ててしまっている状況になると危険だと思いますので。

 

⑤ ④であるからこそ、4級審判なりたての方はまず3人制から

私は今回の1人審判制を担当する前に、140試合以上の担当経験がありました(ほぼ4種ですが)。なので、試合の中でどういったことが起きそうか、という「予測」がある程度できますので、1人審判制の時も試合前にいろいろとシミュレーションすることが出来ます。

頭の中で予習するイメージですね。

 

ただ、今年の新規講習で4級審判資格を取得しました、という審判なりたての方にとっては、1人審判制は判断する事象の「量」が多すぎると思います。

まずは主審、副審の役割をしっかり理解して実践できるようになる「経験」を積む期間は必要だろうな、という想いです。

 

私もそうでしたが、審判なりたての頃はやっぱり不安で怖いです。

そういった気持ちを少しずつ経験することで自信に変えていくわけですが、慣れてない段階で難しい判断を迫られることの多い1人審判制を任されてしまうと、審判員を続けようという想いがなえてしまうような気がしてなりません。

ただでさえ審判員不足なのに、せっかく始めようとしてくれた意欲ある仲間を減らすようなことはしたくありませんよね。

 

 

というような感想を持ちました。

ただ、私自身は新たな気付きを多くもらえたと感じていますので、次の機会を頂けるようにまたトレーニングを続けたいと思います。

 

ではまた。