今日はCA時代に上司に言われたことをお話します。
チーフパーサー乗務も数年たったごく普通のある日
目覚めると声が出にくい状況に。
いきなりの余談ですが、乗務前はアナウンスに備え、
発生練習も兼ねて部屋で歌ったり早口言葉を行うのが
日課になっていました。一人暮らしということもあり、
会話もままならないまま
ブリーフィングに臨むのがいやだったのです・・
もともと扁桃腺の弱さを認識してはいたものの
朝ということもあり、声がかすれてしまったのだろうと・・
今思えばとても楽観的に身支度を済ませ、出社しました。
その後も、同乗クルーに技量審査を受ける後輩がおり
チーフと審査官を兼任していた私は、準備におわれていました。
ブリーフィング時間が迫るなか、
上司に呼ばれ話をしようとしたところ
声がでない・・Σ(゚д゚;)
最初はかすれていたものの、次第に何を言っているか
相手にはさっぱり聞き取れないほど・・(@ ̄Д ̄@;)
大丈夫?と心配する人
あまりのひどさに笑う人
私自身も自分のおかしさに絶えられないほど。
まるでコントのよう。
そのとき上司に「フライトはやめなさい」と言われました。
もちろん私は「大丈夫です」と。口パク状態で・・
今日のフライトを自分が降りるわけにはいかないことを
必死に説明しました。
「お客様の安全を守れるのですか?」
・・・ハッとしました。
この声ではアナウンスはもちろん、緊急事態が発生した際に
エールで乗客を安全に誘導することなど到底無理です。
体はすこぶる元気なのに・・涙が出ました。
自分の体調管理の至らなさ・・
乗務するということに対する認識の甘さ・・
フライトに穴をあけ、迷惑をかける罪悪感・・
恐らく同じような後輩を目にしたら
私はフライトを降りるよう指示していたことでしょう。
その後1週間私は乗務することが出来ませんでした。
この1週間は様々な思いをめぐらせる期間となりました。
地上勤務を続ける中で、フライトから戻るみんなの話を聞き
CAのやりがい、もどかしさ、大変さ、チームワークの重要性
フライトに行く皆を見送る際には、その生き生きした姿に
日頃は感じることの無かった美しさをも覚えました。
今回私が伝えたかったことは、
CAとは保安要員としての任務を全うすることが
何よりも優先すべき使命であり、
安易な発想や考えが、重大なことを引き起こす恐れすらあるということ。
全てはお客さまの安全を守るため。
しいては、快適な空の旅を過ごしていただくためなのです。