仕事について、
どういうイメージを持っていますか?
苦しいもの、疲れるもの、
つまらないものでしょうか。
それとも、楽しいものでしょうか。
実はそのイメージがそのまま、
僕たちの現実を創り出しています。
「仕事はつまらないもの。
辛くてもそれが当たり前だ。」
そういう話をたまに耳にします。
仕事はつまらなくて当たり前、
生活のために仕方なくするもの、
みんなで歯を食いしばって
頑張っていくもんなんだ。
こういう話を、
特に新卒の若者達は、
よく上司や周りの大人などから
聞かされるのではないでしょうか。
社会人になって数年経つと、
このままずっとこの生活でいいのかと、
改めて考え始める人が多いです。
定年まであと何十年も
この仕事をすると思うと、
やっぱりちょっと
違うかもしれない、と。
結婚や出産、
社会での自分の在り方などを
意識する25~30歳前後になると、
その傾向はもっと強まります。
そんなときに、
「仕事はつまらないもの」という話を
さも当然かのように聞かされたら、
どうなるでしょうか。
せっかく自分の頭で
大切なことを考え始めたのに、
「ああそうなんだ」って、
考えることを最初から放棄して、
ひたすらつまらない仕事を
し続けることになります。
自分に合っている、
していて楽しいと思える仕事なら、
何の問題もありません。
でも心の中で疑問に感じていること、
自分にとっての正解を
真剣に考えようとしていたのに、
人の言葉をそのまま受け取って、
考えることをやめてしまうのは、
正直賛成できません。
仕事はつまらなくて当然。
ある意味では、それは真実です。
ただし、「その人にとっては」。
仕事がつまらない、辛いのが
当たり前だと思って生きてきた人は、
それ以外の世界を知りません。
つまらない仕事をして
心が傷ついていて、
好きなことをしている人が
眩しすぎるので、
認めたくないという思いも
あるかもしれません。
その人たちの前で、
好きなことを仕事にしてみたい、
もっと働き甲斐のある会社に
転職したいと言おうものなら、
きっと全力で潰しにかかるでしょう。
目標を掲げた時に現れる、
ドリームキラーという存在です。
お前は現実をわかっていない、
そんなに甘いものじゃない、
そんなことは
限られた人間にしかできない、
今に痛い目にあうぞ、e.t.c.....
言われる側からすれば、
こういう意見を言うのは、
社会経験をたくさん積んで、
「立派な社会人」
に見える人が多いので、
かなり説得力があります。
若いと知識や経験が少ないですし、
現実は確かに甘くありません。
一部の職業は才能の必要な
限られたものであることも
事実ですし、
実際に失敗して
辛い経験もきっとするでしょう。
悪気はなく本当に
心配してくれていることも多く、
その人たちを一概には
否定はできません。
でも、仕事を楽しいもの、
ワクワクするもの、
人を幸せにできる
素晴らしいものにできている人も、
間違いなくいるのです。
自分がどうなりたいのか、
何を信じたいのか。
大切なのはそこです。
今の自分には無理かもしれません。
でも未来の自分も無理だと、
どうして言い切れるでしょう?
目標を定めて行動していけば、
自然と知識や経験が蓄積されます。
人脈も広がって、
必要な才能に目覚めることもあります。
失敗を重ねても、
最終的には目標にたどり着ける人も、
たくさんいます。
仕事はつまらないもの、
無難に耐えて暮らしたほうが
いいという意見に、
同じくらいの反論はできますが、
突き詰めると、
確率論で語っても仕方がありません。
動いた先の未来は、
誰にもわからないのです。
今より生活レベルを落としてでも、
辛い思いをしたとしても、
それでもやってみたいかどうか。
強い思いがあるのなら、
迷わずやってみましょう。
人生の終盤を迎えた人たちが
こぞって悔やむのは、
やりたいことがあるのに
挑戦しなかったことです。
誰のせいでもなく、
今ここにいる自分自身の選択です。
ドリームキラーの言葉に
耳を傾けるのか、
自分の素直な気持ちに従うのか。
仕事はつまらないものなのか、
楽しいものなのか。
どんな現実を創っていくのかは、
自分次第です。
環境や出来事に意味はないけど、
「こうだ」と信じた瞬間、
それは真実になります。
仕事をおもしろいものにしたい、
のびのび働きたいと思うなら、
ドリームキラーに一定の敬意を表し、
程よい距離を取りましょう。
ドリームキラーは敵ではありません。
覚悟を試してくれて、
最終的には味方になってくれる
こともある存在です。
手放しで従うのも、
強く反発するのも、
どちらも本来の僕たちから
遠ざかります。
考え方に違いがあることを認めて、
自分自身の真実を生きること。
必要と感じるのなら、
ありがたくご意見に耳を貸すこと。
媚びるでも突っぱねるでもなく、
バランスのとれた付き合い方が
できるといいですね。
今いる場所で仕事が楽しくなる
工夫をまずしましょう。
どうにも仕事が向いていないなら、
その時は独立の準備や転職の時です。
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