ついこの前、ハイロードSL(従来品)の取材したのにまたハイロードSL(新モデル)の取材に参加させてもらっています。ありがとうございます。間髪入れず新型出てきたのは僕のせいじゃないっすw (予定よりクリンチャーが早かったんです)

 

文中ではめっちゃ褒めていただいていますが、マキシスに詳しい方は僕なんかより他にたくさんいるし、オフロードタイヤまで考えたらもっともっとです。一緒に飲みに行った回数とかはめっちゃ多いはずですし、お互いの考えを交換し合った回数はあると思います(^^)

 

マキシスとお付き合いを長く続けさせてもらっているのは、ホントに代理店のマルイさんとマキシスの皆さんのおかげです。彼らのところのセールス部門スタッフに至るまで皆が情熱があって、正直で、丁寧にちゃんとやろう、近道しないでしっかり作ろうっていう姿に僕が感激して、台湾行くときや彼らが来日するときに毎回会うのです。追っかけて相手してもらってるのは僕の方スネ

 

 

記事の写真は、撮影のためだけに行った公園なので、そのままテストタイヤをお借りして走って試していました。梅雨に入ったタイミングだったので晴れている日に無理くり写真だけ取ろう作戦ですw なので借りてからは晴れの日も雨の日も深夜も乗りましたw 雨の日はちょっときつかったです。そのあと店開けているのでw

 

お借りしたタイヤをエア圧を変えつつ、インナーチューブやホイールを交換しつつ走りましたし、急遽28cモデルも用意してもらえたので、さらにそれぞれをテストしました。インプレ提出後もまだいろいろ試しています。

 

テストした感触は、シクロワイヤードの記事にお目通しいただくとして、、、(よろしくおねがいします) 記事→

 

新型ハイロードはそれなりに早い段階から、メーカーではテストを開始していたようで春先に台湾に行ったときのツール・ド・台湾でも契約ライダーが実戦投入していました。ただ、最終的に市販投入をどのタイミングにするのかもわからなかったのと、モデルチェンジを匂わせることも無意味なので言及しなかった感じです。

 

今回の販売も、まずは25cのハイロードSLクリンチャーからスタートして、遅れて28cになっていくみたいです。チューブレスやSLではないほうのハイロードは、もうしばらく時間かかると思います。

 

これはテスト用なのでロゴや詳細は最終商品と変わるかもなっていう実戦投入サンプルでした

 

 

数値計測的なテストと実走行でのインプレッションがズレるのは、タイヤメーカー全社の苦悩でもあり、成功そのものでもあると思います。マキシスはハイロード誕生前から相当の苦悩、苦労をしてきたと思います。発売前のサンプルに僕から結構強烈なダメ出しをしたこともあり、その理由や周辺状況の共有などを通じて、お互いの距離が縮まった部分もあると思います(恋だねw)

 

なかでもブランドとしての特徴づけ、性能としての到着点決定というのは、ホントに大事で、マキシスのロードタイヤっていう味付けをどこで確立するのかっていうのと競合ブランドのフラッグシップとの違いに相当の苦労をしてきたと思います。ライバルタイヤの良さをリスペクトしちゃう奴らなので、他のタイヤを褒めちゃうんですよw(そんなライバル褒めんなやって言ったことあるくらいですw)

 

そのうえで、自分たちはこういうタイヤを作りたい、マキシスだからこういうタイヤを作れる っていうのを追いかけてきたので、新しいハイロードシリーズがどのようになるのかは期待してはいましたが、テスト前から結構怖くも感じてました。頑張ってきたけど、リサーチもしてきたけど、そっちいっちゃったか~っていうのは、世の中ではやっぱりあるので。

 

なので、新HIGHROAD SLに乗ったときに最初に感じたのが、

 

「あれ?これ?SLじゃなくて、ハイロードの感じがめちゃ軽くなったやつやん?」

 

だったときはちょっと自分でもわけわからなくなりそうでしたが、スピード上げると、「あ~これが出来上がったんだな!すごいな!」と感動しました。お店側の人間としても、明確にマキシスのタイヤはこうですっていう文言でユーザーさんに案内できるようになるお店は増えるはずです。マルイさんのほうでテストされた方も感動するポイントは一緒で、レース用としてレベルアップしているだけでなく使いやすいと感じてられていましたね。

 

ただ!全然わけがわからんところもあり、前作の170TPIから、150TPIになったタイヤがどうしてこんな落ち着いた挙動になるのかはよくわかりません!さーせん!まだ回答もありませんw 工夫したところを言わないのがカッコいいと思っているわけではないんでしょうが、売り文句先行でやりたくないっていう毎度のパターンです。

 

このままだと、PR特集記事とはいえども ”新商品発売のときに僕がいちばん騒いでいる人” みたいになるので、代理店のマルイさんにもメーカーにも「もっとオラついていけや!アゲていけや!」とは喚いているのですが、安定の通常運転みたいです。(もう慣れたぉ)

 

 

旧ハイロードの軽くて、ちょっと芯があるけどグリップが抜けないスピードタイヤならではの感触よりも、新型SLは全方位的にしなやかで余裕のある超軽量タイヤって感じです。エアボリュームの増してきている昨今、フレーム剛性もかなり上がっていて、タイヤのする仕事は増していると思いますが、そのトレンドに合わせてきた感じです。なので、旧SLの感触のほうが体感的なシュパッと速い感じが好きって思う人もいるだろうなとも思っています。その場合ならエア圧少しアゲてもグリップが抜けないので、調整幅の広い味付けだと思います。

 

 

今のところは 個人としては 28cを他社TPUチューブで使ってエア圧下げる状態がお気に入りです。ただ、僕のマドンはISO SPEEDをいっちゃん柔らかくしているので後輪側の接地力の評価においてはちょっと甘くなる気もするので、ギミックのないバイクでも試そうとは思っています。

 

ハードブレーキングでもコンパウンドがすっ飛んでいくこともないです。ケーシングの硬さとトレッドコンパウンドの硬さのバランスが合わないと、トレッドは本当にバカスカ無くなります。このタイヤではそういう感触になったことはいまのところないですが、200グラム以下のタイヤではこれは驚くべきことなのです。

 

これから出てくるであろう、ハイロードシリーズの新しい商品も楽しみです。

 

僕はマキシスだけを褒めることはないですし、このあともいくつかのタイヤを実使用していきます。お客様やご同業の皆様から教えていただくこともタイヤに関しては本当に多いので、精進しますね(^^)v