さて、 23:00 から世の中一斉に情報解禁になっているはずなのですが、新型 DOGMA F
名前が変わらないから、これからどう呼んで行こうかという気もするんですが、話題中心の新DOGMA Fの前に。今までのDOGMA Fについて個人の感想を(逆張りw)
この数年の間で、インプレで乗っていっちばん衝撃的だったのが、おべんちゃら抜きでDOGMA F。サイクルスポーツの取材をお声がけいただき、F12デビュー時とDOGMA Fデビュー時に乗らせていただいたのですが、DOGMA Fは自分程度の予想の範疇なんぞ秒速でブチ飛ばすような自転車が登場するんだね、ほんとにね、、、っていう衝撃的な乗り味でした。
良い、悪い、速い、硬い、軽い みたいな分類型の平面的ダイアグラムなんぞ、所詮は二次元レベルですよ、チャオ~! とでも教えられたくらい、すごかった。次に買うバイクフレームはカラーオーダーじゃない白系統という縛りを自分で決めてなかったら買ってた。(っていうか、去年真剣に買いそうだった。白は完売してて、MYWAYになってて、ちょっとブレーキした。まぢです)
あんなに立体的な性能の素晴らしさ、コントロール性の高さからくる安心感と楽しさをもつレーシングバイクがあるんだ~やば~沼~ってずっと思ってました。今もだけど。
だから、DOGMA F の次はもう名付けのしようがないんじゃない?って思ってたら、その予想だけは当たったすねw
新しいモデルも DOGMA F
新しい素材、新しいハンドルセットでまさに新武装したDOGMA。 高弾性率を誇る東レM40Xを主素材として使用し、フレームセットは前作より100グラム前後の軽量化を実現しています。
従来より軽量化のみを柱とすることに重きを置かないピナレロですが、新作発表にあわせて公開された各資料では、「空力性能の0.2%の向上はバイク軽量化170グラムに匹敵する」みたいな点も明らかにされていました。マージナルゲイン!!
新たな素材を使うこと、さらなる全体変化でDOGMA Fを超えるDOGMA Fを目指したのでしょう。タイヤのワイド化という環境要因も大きいでしょうね
昨日、都内でも展示会が開催されましたので、いくつかの写真を出しますね~
全く別物のような形状変化には見えないようで、ダウンチューブをやや後ろから見るとかなりシェイプされているのがわかります。
ホワイトカラーはサイドから見えないラインがブラックになっているのでフレームの造形変化がわかりやすいです。ダウンチューブのボトルケージ上とヘッド周辺の造形には大きな変更がなされています。薄い! この造形と軽量化の両立にM40Xが必要とされたのかも知れないですね。
しかし、ホワイトきれいやったな、、、(もうTCR頼んだので、さすがにこっちまでは僕は無理っすが)
カーブラインと直線の連続的なのが本当に流麗です。
フロントフォークとフレームのスルーアクスル右側は非貫通。リアハンガーも一新され、電動変速用のケーブルはハンガーとフレームの間に設けられている引き出しラインに沿って出す方法になっています。
ヘッドは薄く、コックピットは従来のTALONと互換性なし。ケーブル内装ラインそのものが別なものになっています。
コラムの左右からフレーム内部へ通るラインは、コラムの前から入るルートに変更。伴い、ヘッドパーツその他も一新されています。
コラムは左右にせり出しがあり、前後には薄い非円形コラムです。ヘッドチューブの空力向上と内装ルートのスムーズさなどを考え抜いた形状とのこと。
上段の赤いものがこれまでのDOGMA Fヘッドパーツ 下段が新しいDOGM Fヘッドパーツで薄くなっています。ヘッドパーツサイズは従来の上下1.5-1.5 が 上1-1/8 下1.5に。実用時の耐久性は未知ですが、上下ともにベアリングは薄いので、ガタツキなどにはこれまでより注意したいように感じました。
右側の銀色のヘッドパーツ小物も新ルートに対応するだけでなく薄型化と軽量化がなされているようです。
TALON ULTRA FASTの裏側
うえから 左右のボリュームは大きく絞られています
ハンドル形状はセミフレア型です(写真撮ったけどブレブレやったです)
透けて見える積層の雰囲気から察するにクランプしたあとのねじれや実運用に安全マージンをもって対応できるような雰囲気。
トップキャップ形状も変わりました
左が従来のハンガー 右が新型です
BBはイタリアンスレッド
全然話変わるんだけど、BBの形状によっては、このリング上のデカール剥がさないときちんとした面で当たらないですね。
新型スルーアクスル 長さもきっちり非貫通に合わせてあるので、絶対に他のものと入れ替えないこと! ネジピッチも他のピナレロと異なります! P1.0
新しいサドルも展示されてました。どちらもそれなりにパッド厚みある感じ
造形的に激変とも言えるのがBBシェル周辺 エアロキールと名付けられる竜骨型の下部形状は空力と剛性を同時に向上させるためと思われますが、このボリュームから考えるとバイク全体の左右のねじれは、BBシェルの変形で御するのではなく、ワイドリムワイドタイヤの接地面変形を強靭なフレーム下部のラインでがっしりと支える感じになるのかな。前作より初動の剛性感の高さやゴッキゴキにもがいたときの硬さ、力抜けのなさは大きく変わっているのかも。
そう考えると 前DOGMA F が感覚にちょうどよく、 新生DOGMA F に硬さを強めに感じる人も出てくる気がしますね。 ま~ 乗ってみないとわかんないな~。M40Xがそこを大きく補正しているとしたら、それもスゴイ期待したいし。
ここまで造り込んで、それでやっと新たなDOGMA Fなんだっていうのが細部を見るほどに伝わるし、DOGMAはそうであってほしいという熱望を裏切らないのは流石だと思うんです。
新モデルを出すということには絶対的な変化が要求されるし、それに真剣なメーカーほど ”自己否定のようにすら見られる” 強い変革を実行するものです。
うちには F8,F10,F12,DOGMA F それぞれを愛機として大切にしている人が多いけど、どのDOGMAも鮮烈なデビューと同時に、前作を塗り替えるような錯覚を与えてきたかも知れないです。でも、それは誕生のまぶしさみたいなもので、やっぱそれぞれが素晴らしいバイクフレームなんですよね。みんな自分のDOGMA大好きやもんね(^~^)v
価格はフレームセット(シートポスト含む)が¥1,155,000- 専用ハンドルは¥193600- ということで高額です。 もうここまでのハイエンドになると、自分のDOGMAを作り出したいかどうかってハナシで、運命感じるかどうかですわね。でも、自転車って全部そうですね。
DOGMAに限らずですが、新しいフレームからバイクを組む場合、当方も出来るだけの検討や熟考を行います。採寸は当然、現在お乗りのバイクを出来るだけ見せていただき、そこから次を検討、ご提案します。ご興味お有りの方は、まずはご来店予約をお願いします。詳細見積もり作成などまで段階が進めば、見積作成料などや発注内金が発生します。バイク出来上がるまで、軽く10時間くらいは僕となんやかんや相談しながらになるのはあらかじめご勘弁ください。
2024年7月末まで先行予約特典をご用意します。詳細はお問い合わせください。