というわけで前回に続いて ツール・ド・台湾のバイクチェックのつづき

 

ディスクブレーキが多い アルテグラ12速が多い などなどの傾向はありましたが、スタイルは多岐にわたります。

 

これはモロッコのチームの選手のバイク キャリパー/メカニカルのアルテグラR8000

レース総合でも42位完走 キャリパーブレーキとかどうとかよりタイヤがトレーニンググレードのピレリP7なのがむしろ驚き  でもキレイに準備されたバイクでした

 

ROOJAIはタイ登録の多国籍選手のチーム バイクはNICH ホイールはATEM SILKROADと書いてありますが、これもNICHのホイール。G3スポーク組。マットパープルに金色の差し色がアジア味あってかっこよかったです。 第四ステージでこのチームの選手が区間優勝しています。

 

写真だとトップチューブに座って見えるけどジャージのジッパー上げるときに尻でバイク押さえてただけですw

 

アウターリングのみ54TのSTONEを入れている選手がいたり、

 

セラミックスピードのOSPW入れている選手がいたりとアッセンブルは選手ごとに違っていました。チェーンは全員がアルテグラ。

 

タイヤは全員がBONTRAGER R3 25Cをチューブレスで使用

R3は軽くは無いけど耐パンク強いし、サイドのグリップ感もはっきりしているタイヤなので確かにレースにも使えますね

 

これはPARADUSに乗るセントジョージCCTチームのバイク オーストラリアのチームで強い選手が育っているチームです

 

STONEのチェーンリング使っているようですね。コンポは基本的に全員アルテグラ12s

 

数人の選手がSM-RT900をリアのみに入れていました 放熱能力は高いんだろうけれども柔らかめなローターなのでリアに使うんでしょう。ストックがたくさんあるんだろうなと勝手に予測。

 

第9世代のTCRアドバンスドPROを使用しているのはタイのチーム。ベース車としてのTCRは年代問わずハイレベルなので最上位のアドバンスドSLでなくてもレースに使用しているコンチネンタルチームは昔から多いのです。

 

コンポーネントは選手ごとにバラバラ。12sアルテにクランクのみデュラとか、機械式アルテグラの11速ディスクだったり、ホイールもバラバラ。

 

 

PROPELアドバンスドSLに乗る選手もいれば、TCRに乗る選手もいるって感じでした。TCRに関してはこのチームはずっとSLではなくセカンドグレードとサードグレードに当たるTCRアドバンスドPROみたいです。CADEX履いている選手も数人いるので機材はゆるい縛りでスライドさせていくのかな
(欧州プロだけ調べてもトップモデルばかりが目立つので、アジアや南米などのチームを巡回すると良く使われるセカンドグレードが見つけやすいんすよw)

 

バジェット大きくない代わりに継続的な契約を取れるチームは前年からの機材をスライドさせられるので、長期運営しやすいメリットもあります。毎年新しい機材、コンポ、選手ってところだけで成り立つわけがないです。11速12速混在に関しては、、、メカニック頑張れとしか言えないです。 ひとり、めっちゃバーテープかなりボロッボロな選手のバイクがありましたが、「感触変えたくない!もったいないし、限界まで使わせてよ!」って選手、アジアには割といます

 

 

離れたところから見てもキラッとした輝きとバイクの戦闘力ある雰囲気で目立っていたのがスパークル大分のWINSPACEのバイクたち。ガルファーのローターもかっこいい!

 

エアロハンドルのサイドスペースにもOGKデカールをカッコよく貼ってありました。こういうスポンサーネームの露出に配慮した仕上げはメカニックさんのセンスと工夫に寄るもので、見ると本当に勉強になります。 ”見られる、見せる、魅せる” みたいな視点がメカさんにあるチームのバイクはやっぱ10メートルくらい離れても目が吸い寄せられますね。日本のチームのバイクはどこもかっこいいです。

 

 

確かフィリピンのGO-FOR-GOLDチームのスペアバイク。名の通り金と黒のSTORCK 足回りはEXARとマキシスHIGHROAD。クランクの傷防止フィルムが結構厚手です。アジアのチームの選手はみんなスタート前が寒そうで可哀相でした(この週の台湾は気温下がってましたからね)

 

キャリパーブレーキのELVESに全員が乗っているのは、オランダのユニバースサイクリングチーム。世界中を転戦するチームなのですが、チームのHPを見ると半身水没した選手写真とかあって面白かったですw

 

 

ホイールまわりはSCOPEに統一されていましたがタイヤセットは選手ごとにバラバラ、コンポもシマノSRAM混在でした。雰囲気的にゴリゴリのプロレーシングチーム感を感じさせない雰囲気でしたが、体を冷やさずコンセントレーションをアゲていくところはやはりプロレーサーでした。ELVES VANYARのチョイスが多いようでしたがエアロも使用されていました。

 

アルゴン18のSUM PRO SCOPEホイールにアルテグラ12速 トライピークのビッグプーリー

 

 

コックピット周りはFSAのアルミでした。SUM PROは軽いので軽量化をゴリゴリに進めるべきというわけではありません。剛性や手馴染みの好みなどをトータルバランスで仕上げたものが本当のレースバイクです。アルテグラクランクにデュラの54Tリングが入っていましたが、ぴったりは合わないので面が少しずれてますね

 


E-TUBEでチェックしています。僕もそうですが、メカ関係者のスマホには油断するとすごい数のDI2とかパワーメーターのペアリング情報がそのまま残りますw

 

 

宇都宮ブリッツェンのMERIDA 台湾のフォンチュンカイ選手は当然大人気なので注目度も高かったです。日本からの3チームはウェブなどの表記で 日本宇都宮隊  日本右京隊  となっていましたが、スパークル大分は 日本火花隊 と表記されていていましたね。火花隊かっこよいw

 

 

 

タイヤチョイスは選手ごとに違いがあったようですが、この日は主にアジリストDUROのクリンチャー装着が多かったようです。アジリストDUROは名前こそデュラビリティ耐久性を謳っていますが、比較的軽量でアジリストの反応性の良さも得られるのでレースにもロングライドにも人気ですね。

 

この日のレースでは集団落車に武山選手が巻き込まれてしまったのが本当に残念でした

 

 

いまだにたま~に言われるのですが、選手は黄色のクリート使わないんですよね?って質問。その答えは ”んなこたぁないですよ” って話です。使う人は使います、むしろ多いと思う。

結局好みです。 

 

「あの選手のクリート映像が赤だった!シマノ赤に俺もしよう!! 店長!赤いクリート!」

「うんにゃ、その選手はLOOKやし。LOOKの赤はフリクション9度です。」

 

みたいなやり取りも実際にありますから。限定されすぎた範囲の情報はあくまで参考程度に考えていただけると良いと思います

 

 

競技者の人に多いのがバーテープを根本まで巻く指定。深い姿勢を取るためだったり登坂のシッティングのときのためだったり目的は色々ですが。

 

 

前乗りにすれば速くなるわけではないですが選手のシート位置が前に来ているのは確かです。フレーム剛性や様々な事情でポジション出しのトレンドは変わります。非常にパーソナルなものです

 

 

バイクの話は永遠に触れ続けたいのですがw

レースもスタートしますのでこのへんで切り上げます

 

バイクの話は永遠に触れ続けたいのですがw レースもスタートしますので。

 

俺が市長なら、パレードスタートするフリして他のVIPと2列の先頭交代しながらプロ集団をぶっちぎり、さらにVIPから抜け出して、黄色のジャージのジッパー上げてゴールしながら台湾の文字をアピールするわ~ なんて言ってましたが、そういうやつは市長にもVIPにもなれませんw

 

 

 

 

 

 

レース開始から数周を観戦して、ホテルに戻ることにしました。チェックアウトして空港に行かなければなりませんので。

 

日曜日は休んでいるお店も多くて、ここはお休みでした

 

ファミレス的なところへ ファミレス的な雰囲気だけど観光客向けにはなっていなかったですw 読める文字から狙ってそれぞれのご飯。

 

すげー少量だったらどうしようとか思ってましたが、副菜とスープやドリンクまであってよかったです。

 

ルーローハンと排骨?

 

俺が頼んだのは薄いカツレツ

 

Wさんは麺線と排骨 Wさん今回めっちゃ麺食べましたねw

 

空港駅のMRT改札出たとこに 最後の台湾土産とばかりにデカいガシャポンがありました

1回100NT$(500円くらい) 101のキャラクターであるダンパーちゃんです

僕の奥さんがダンパーちゃん好きなので100NT$入れて回しました

 

 

続いてNさんもチャレンジしましたが、100NT飲み込まれて出てこなかった、かわいそうに。。。でも入国時に5000NT当たっているので余裕です。(コンビニとか空港のお土産とか僕の分も全部買ってもらっちゃってるんですけどね。あざーす!)

 

最後の台湾ビール (最後までNさんの賞金でwww)

 

初めて台湾に来たのは前職の出張のときです。もう20年以上前です。毎年楽しく過ごしていますが、今回ふたりのお客様と一緒に回ることでサイクルショーも街もレースも、新しい気持ちや懐かしい気持ちに触れ直しながら過ごせました。

 

自転車の楽しさは、言うまでもなく十人十色千差万別です。日本も台湾も他の国も。ところが情報が増え、増えた情報に触れやすくなるほどに、その自由な視点や楽しみ方が埋もれちゃったりすることがあります。不思議なものです、そのスマホを触れば、自転車の楽しさはたくさんあるよね、マウンティングも差別化もいらんでしょっ て出てくるはずなのに、結局それに触れるか触れないかは人間が決めてるわけですもんね。

 

自転車はなんでも出来るし最高に楽しいけど、それはやっぱり自分がそれを求めて触れようとしたり挑戦してみたり、自らの求め方次第です。

 

店舗経営も発見の連続ですが、離れる時間を作ることでやはりリセットされる良さはあるなって今回も思いました。そして、立場の違う人に会うことで話すことで楽しい気持ちで次の何かを探したいと思えます。

 

毎年、今回のようなちょっと長いスケジュールでお客様といっしょに台湾を回れるとは思えませんが、また機会を見つけてご興味をお持ちいただける方とご一緒したいと思います。

 

 

 

ご一緒させていただいた皆さん、現地でお世話になった皆さん 本当にありがとうございました。またつたないブログにいつもお目通し頂いている皆様もありがとうございます。

 

春に向けて、あっという間にくるであろう夏に向けて バリバリ作業していきますんで、これからもよろしくお願いします。