新たなLOOK KEOペダルが発表されました。より空力性能を向上させ、重量バランスの改変によりキャッチが容易になる、ベアリング性能の向上で耐久性が大幅に長寿命化するなどの発表がなされています。
ペダル形状による空力向上は、全体を分母とした場合大きいものではないでしょうが無意味でもありません。小さな積み重ねは全体を形作りますからね。
ブレードシリーズの最上位モデルである カーボンセラミックチタン の新旧をざっくり比較すると、、、
(旧)
踏面積700㎟ プラットフォーム幅67㎜ スタック14.8㎜ Qファクター53mm
(新) カッコ内は変更数値
踏面積705㎟(+5) プラットフォーム幅64㎜(-3) スタック14.8㎜ Qファクター53mm
重量はどちらも左右190グラムなのですが 改良点があるなかで数値が納まっているのは完成度の高さであるので期待できますね。 ただ、プラットフォーム面積の大小だけが踏みやすさを決めるものでもなく、通常モデルであるKEO2MAXのプロ使用者も未だに結構いたりします。
KEO2MAXは踏面 500㎟ なので乗せる面積は少ないのですが、クリートの”返り”がしやすいと感じる方も多くいて、そのどちらも用意するLOOK偉いって感じですね(^_^)
プレートが三面に分割されたことで、”落車でぶつけてプレートがバイバイした悲しいメモリー”を持つ人達にはちょっとうれしいかもしれないです。
ただ、ブレードシリーズは初代のフラットなプレートから現行の凹凸があるプレートに変わったときも足の返しやすさを感じた人は多くいたはずなので、慌てて新作に移行しなきゃいけないものでもないかもしれませんね
逆に言うと微々たる数値差に見えても、感触が結構分かるものでもあるので、LOOKもそこは重要視しているはずです。
また、これは新製品でもなんでもないのですがLOOKには2ミリづつQファクターを広げるスペーサーが販売されていて、数年前のモデルからソレに対応しやすいようにシャフト長が延長されています。Qファクターが狭いほうがあうとかあわないとかのハナシはパーソナルなハナシなので触れたくないですが、結構大事な数字です。
ペダルのQファクター / クランクのQファクター / シューズとクリートの取り付け位置による影響
は相互に関連しつつ、別物なのでややこしいですね。(ペダルのQファクターファクターが広いからクリートを外側につけて相殺とか考えると、、、立体的には成立しない場合がほとんどですよ。結局は骨が筋肉の奥で可動してますしね。上手く書ききれないけど)
シェア的にはシマノSPD SLに押されまくってきているとは思いますが、LOOKにはクリート含めた合計スタックがちょっと厚い分の返しの容易さがあるように感じます。逆に言えば、シマノには踏みのしやすさとブレの無さが武器になっていますね。
この辺は良し悪し以上に、もう好みというか偏愛歴みたいなものなので、LOOK PP-66が初恋のビンディングだったワタクシも 今では仕事柄、結局全種類併用するんですが、、、、
なんていうか、、、LOOKが本妻であとは浮気相手みたいな状況が続いていますw
どのモデルも魅力あるものばかりです。あとは自分がどれだけちゃんと調整して使い込んでいけるか。評判の良いモデルでも、きっちりと位置出しや微調整が出来ないと本末転倒です。
シンプルに見えて、最も長く、最も多いユーザーに触れてきたLOOKペダルの久々の新作は本当に楽しみですね。店頭への入荷は2月以降の予定です