登場したら試してみたいものばっかりだったんですよ、展示会。コロナで止まっていたものがやっと動いて形になりますよってお話とかもたくさん聞けたし。

 

全部はピックアップできませんが、、、もう一個くらいは面白い部品を紹介してみたいと思います。

 

そうだな~、、、どれかな~~ やっぱこれかな。

 

SUGINO キャパシティブースター

 

 

これなんて説明したら良いんだろうか、、、偏心型のプーリー? プーリー中心が中央に来ないのです。ノーマルサイズのリアメカで大型プーリー化できるのですね。

 

 

 

回転はスルスル回るし、適正なテンションを維持しつつストレスのない位置に自然移動するのですね。シマノメカに大型プーリー入れるのは、自分もいくつか試しているのですが、ラインが真っ直ぐなときと斜めなときで回転のスムーズさがちょっと変わっちゃう。下から上に上がっていくところが狭くなるからビッグプーリーと同じ感じにはならないことも多いんすよね。

 

12/14T とか 13/13T とか試したんですが、歯数の差が大きくなると動作がシビアになる場合もあったりしたんですよ。

 

こういう自然に動く機構だと、その差異を誤魔化してくれることに期待できそうですね。

 

 

 

プーリー位置変わってるのわかりますかね?

 

このテンションかかってない状態で動かすと 「いやいやケージに擦りそうになってるやん!?」っていうか擦ってるんですが、実際にはチェーンテンションかかっているので前方に引っ張られていますしね。上下とも動くから、チェーンが波打つような挙動の場合も瞬間的に適正位置になるようです。なるほど。

 

とはいえ、チェーンとプーリーの 歯離れ が良くないと怖いなって思ったら、メーカーさんに思考を読まれたのか、「このプーリーの表面処理はトラックとかでも好評のコーティングなんです」って言われました 「GIGASとかのすか?」 「Sキュービックですね」とのこと。

 

とはいえ4万円弱するプーリーだし、偏心の意味合いの出番は、、、、と思ったら、さすがのSUGINOさん、登坂系変態サイクリストのトラウマを解消したり生んだりする32Tインナーとか33Tインナーの12速用を出されていました。

 

楕円じゃないぜサイコロイドだぜ!って言っても、世の大半は、「スギノの小さい楕円のあのすごいやつ」呼ばわりするでしょうがw で、ここまでのサイズでカセット側で 34Tとか36Tを使おうとするとガイドプーリーとスプロケ歯先の距離感とかチェーンテンションがシビアに影響してくるということで、キャパシティブースターとの併用が良いだろうということなんでしょう。

 

なるほど、シ◯ノ推奨のキャパシティをブーストするからキャパシティブースターなのか、、、

 

プーリーなんてものは指先で回しても大事なことはなんもわからん (指先で回すだけならグリスふっとばして植物油でも薄く塗って、軸を少し馬鹿にしておけば、ため息吹いた程度でもぶん回るので回転が軽いのと応力かかった状態の安定は別な話っす) のですが、これはガタツキのないかっちりした精度と素材の硬さは感じました。使っている間には自分見られない場所ってのが、逆に興奮しますねw

 

変速機のキャパシティのギリアウトを行きたがるような人には、スギノさんサスガっす!ってひれ伏したくなる部品です。

 

軽量化でもエアロ化でもなく、変態的ギミック探究型の人にはぜひブーストしてもらいたいっすね。

 

 

というわけで合同展示会話は、レバーとレバーとプーリーのハナシみたいになっちゃいましたが、写真取るより説明聞いたり、商談したりっていうことが多いので、なにかご興味ある部品あればお声がけ下さい。当店で扱っていないものであっても、ご質問頂いたことにはフラットにお答えしますし、わからないことは、勉強させてください。

 

よろしくおねがいします(^~^