合同展示会って浅草の都産貿でやるんですけどね、浅草だからお腹空いて離脱しても、どこのごはん屋さんも混んでるんですよ。 だから、都産貿の中に食事するとこないのかな~って今になって調べたら、、、ありますね!しかも上野精養軒!! おいしそ~!!ハンバーグ食いたい!次の展示会の時だな~(^~^)/ って思ってもたぶん、会場見てそのまま行かないんだと思いますw

 

 

 

すみません、どなたかの手が写ってしまってますがおかげでレバー触ってる感がでました
ありがとうございます

 

 

グロータックさんところのコントロールレバー。昨年の合同展示会で試作品がお披露目され、いよいよ発売開始段階になっています。

 

実は2023年末、サンプルレバーを貸し出していただいて、年末年始の休みはカチャカチャいじって試してを繰り返していました。本当に良い機会を頂きました。

 

 

このレバーをシンプルに表現する言葉は見つからないのですが、 ”自転車に乗る楽しみとある種の難しさ(&同時に楽しい)” を混じりっけなしに体感させてくれるレバーです。

 

楽しさってのは、いろんな変速メカ動かせるよ!自分流を探せて、動かせるよ!っていうど真ん中のもの。 難しさというのは、それをより良く自分で操るための工夫や情報収集ってところかと感じました。

 

ケーブルで動かすものなら、ほぼ大抵のものは全部動かせるレバーです。キャリパーブレーキはもちろん、機械式ディスクブレーキ(EQUALがおすすめ)でディスク対応可能です。今後はさらにいろいろな動作に対応していくのかもしれません。楽しみです。

 

(すいません、これ一年前の画像)

 

テスト展示には11速リアメカで12速スプロケを動作させていました。これは去年からありましたね。この様々な組み合わせを実現している構造などについては、まだ触りしか理解できていない僕よりもグロータックさんからこれから発信される情報をお待ち頂くほうが良いと思います。

 

動作としては、インデックスモードとフリクションモードがあります。フリクションモードは、変速レバー動かしたときのカチッ!カチッ!という刻みが全く無いです!Σ(゚Д゚)

 

フリクションモードでは自分で位置合わせをする必要があります。これだけ書くと、おいおいこのレバーって難しそうって思う人もいるでしょうが、これ、めちゃくちゃ楽しいです。そして、このフリクションモードではミスシフトしちゃうよ~って人にはインデックス板を装着することでカチカチにも出来ます。 (名称やイメージが正しくないかもしれませんがあらかじめご容赦くださいね)

 

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ここからいったん、展示会話ではなく試させてもらったサンプルに話をとばしますw

試したレバーはフリクションモードのみで、インデックスを決める板みたいなのは無しの状態です。

 

GROWTAC コントロールレバーで僕が試した組み合わせは、

 

1. コントロールレバー + シマノ11速前後メカ(R8000) + リア10速

2. コントロールレバー + SRAM RED22前後メカ + リア10速

3. コントロールレバー + SRAM RED22前メカ + シマノSORA9S + リア10速

 

です。他にもGROWTACコントロールさんの試乗車の組み合わせなど。

ディレイラーの動作キャパシティは超えられませんが、その範囲の中であれば動作出来ます。

 

 

そして互換性を突破する特殊能力だけではなく、指当たりの良いしなやかなカーブを描くブレーキレバーは手に取ると自然とちいかわみたいな声が出るでしょう。 「わァ~~~♡」

 

写真悪くて申し訳ないっす。レバーのカーブラインはすごい良い、エロいカーブです。どこか一箇所が指にかかる形ではなく、広い範囲が指に添うような感じですかね ( ゚д゚ )彡たぶんそう!

 

 

カンパニョーロエルゴパワーを思い出しちゃったりなんかしちゃったりするようなシフトレバー。親指側のサムシフトレバーは独特の形状ですが、上からタッチするのも下からタッチするものわかりやすい面を持っています。

 

 

軽量で手馴染みが良い理由は形状はもちろん、フードの素材にまでこだわっているからだそうです。確かによく伸びて、それでいて手に合う質感です。

 

 

レバー位置のアジャストは無段階ではなく、サイドにスペーサーブロックを装着する方式です。結構近くにきます。

 

 

なんでも引けるって言っても 「いうても各々巻取り率みたいなのがそれぞれにあるだろう」って思う方もいるはずです。上の画像の内部のコマを交換することで変速レバーを動かしたときのケーブル巻取りを変えます。 フリクションモードで ちょっと動きすぎているなって場合には、このサイズを小さいものに変えていく感じですね。

 

画像の下の小さいのは、レバー位置をアジャストするためのスペーサーみたいなのを外してみたものです。

 

 

GROWTACさんの試乗車に初めて乗らせていただいた時、そのバイクは カチッカチッ!と動くインデックスモードではなく、レバーの動きそのままにケーブルを引くフリクションモードでした。

 

当然、レバーを押しすぎれば、簡単にミスシフトします。各社のかっちりした変速の恩恵を一発で感じるでしょう。壊したらどうしよう&コケたらどうしようがモヤッと僕の気持ちに現れました。

 

でも、乗ってみると数瞬で、、、

 

あれれれ、、、、あら?変速ってこんなに多くの情報を自分とやりとりするん?

 

いやでもそうか、位置合わせするんだしね。

 

でもこれ、決まると楽しいし、ビビってたほどじゃない....

 

あ!ちょっと押し過ぎか。じゃあこうか、こうだ!よし次!

 

オッケーわかってきた!わかってきたぜ!!

 

みたいなw
 

自分が変速して、自分がバイクを動かしてる感じがチョクで脳にクル!
(完全にキテるやん)

 

 

乗ってみて、最初の一回目の変速をおそるおそる丁寧にやってみて、続いてソレを繰り返してみると軽くしすぎてリアスプロケから カリカリした異音が聞こえます。

 

こんな音は、メンテナンスの作業仕事では忌むべき音ですわねw すぐに右手親指をほんの少し押してやると、その異音はすっと消えて、それを数回繰り返して、異音なくすっと決まる勘所を見つけると、、、

 

僕の中に残ったのは、「わァァ~ 楽しいィ~~~」 だったのです

わァァ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

これは使うとわかってもらえる「悪さ」でもあり、同時に変速の醍醐味でもあります。

 

素早い変速、確実なワンタッチで変速が”決まる”のが最新コンポーネントです。スパッといけるのが武器でなければいけません。でも最新だけでなく、この30年はそれを進化させてきた時代と言ったほうがいいのでしょうか。多段化と早さ、確実さ、軽さ、、、、いろいろ

 

逆に、コントロールレバーがほんの数秒で僕に想起させたのは、変速を”決める”という自分から始まるアクションです。ミスシフトはメカではなく、すべて僕の動作に起因します。

 

だからこそ、”僕が動かしている” という感覚が異常なほどに純度を上げ、気持ちの温度もあがります。コンポーネントシステムという進歩のための枠組みが、性能向上と引き換えにしてきたのは部品互換性だけでなく、自己感覚の介在する余地や余白だったのかもしれません。

 

このレバーはフリクションモードだと、もうワンパンでその余白をぶっこんできます(言い方w)

 

どんなものも 操る という感触には、感覚や勘、技術や慣れ、微調整が必要になるでしょう?でもそれって、たぶんあって良いもの、あるべきものなんですよね。でも疲れてミスしたら良くないし、誰にでもわかりやすい操作のためにカチッと動くようにしたのがインデックス式とそこから40年以上に連なる各コンポーネントシステムだと思います。

 

少し中身を開けてみた写真置いときます↓

 

 

 

 

グロータックの方々も 変速機を作ってきた各社の各機構や工夫点に深いリスペクトと愛情があるから、こんなやばいすごいレバーを世に出せるのでしょう。開発の方の各社レバーや変速機へのリスペクトが輝いています。まぢで。

 

お話をお伺いしても、既存品やこれまでにあったものへのアンチテーゼではなく、なんというか「できるだけ誰も置いてきぼりにしない」感があります。全部でみんなで楽しく走れるひとつの手段を増やしたいという感じ。

 

性能を引き出すためにも数点の注意点が組付けにおいてありますが、どれも小さな注意点で、より良い動作とレバーのコンパクトさの両立のためのティップスです。またより良い動作や組み合わせのための情報はこの先どんどん増えてもらいたいですよね。

 

正直、去年の合同展示会で「一番発売されないんじゃないのこれ」って思ってました。すいません、自分、未熟っした!販売開始したら丁寧に勉強して、工夫と検証しながらお客さんのバイク仕上げていきます!

 

そして、今更になって、EQUALパーツシリーズの最初の謳い文句を思い出しました。

 

Build your own bicycle 自分らしい自転車を組み上げる

 

 

 

まさにその言葉の通りのレバーです。

 

このレバーは、機材スポーツであるがゆえに論争絶えない自転車パーツ世界の調停者でもあり、乗り手に寄り添う代わりに少しの工夫を求める恋人にもなりうると思います。

 

でも、非常にマニアックな部品です。ささる人にはささるってやつです。そういう人はフリクションモードから使ってみてもらいたいです。

 

逆に初心者の人でも、ショップさんと相談しながら、メーカーの設定を超えたバイクを自分の予算と目的で組むことが出来ると思います。その場合は、きっとインデックスモードが良いでしょう。変速段数を先々変えても、フレームを変えても、最初からずっと使い続けるレバーになるのかもしれません。素敵っすね。

 

手持ちの部品が再び、このコントロールレバーで外に飛び出していくぜって人が増えるのが理想ですね(^^)

 

展示会でお会いしたサンプル使った方とも 「フリクションモードめっちゃ楽しいハァハァ♪ふへへへ」 って語り合いましたが ただの変態x2 です。

 

で、ふたりでインデックスモード同時に試したんですが、「あれ、インデックスモードもすげえ良いスネwww」って言うもんだから、脳汁出すぎですねw

 

ノーベル平和賞を与えるべき部品があるとすれば、まさにこれでしょう。日本で買えるのをみんなめっちゃ喜んじゃってくださいw

 

どんな事ができるかなっていうのと、その結果を長く自分で楽しめるバイクが作れそうですね。

 

 

 

 

 

 

そして、あのペダルもついに発売秒読みになっています。グロータックパーツが満載のバイクが増えてきそうです。 「これ、すごいグロいね!!(いい意味で!)」 みたいなワードが流行語大賞になりそうです。(ならんとおもう)

 

 

 

キャリパーも限定色グリーンが登場します。宝石かなってくらい鮮やかです

 

あと、MAGENEからも色々出てたんですが、コントロールレバーさわってハァハァしてたせいか写真が全部もやもやしてたんで乗せないっすw

 

当初、発表されていた新商品ロードマップより遅めになるとはいえ、凄い部品が連続して出てくるグロータックさん、2024年もグロいと思います(いい意味で!)