まぁ、別に2021年でも23年でもいいんですが、来年のうちには自転車不足は解消されないだろうから、そんななかでどんな視点で自転車選ぶのかを考えてみようと思います。特にロードバイクに絞りますね

 

 

 ディスクブレーキなのかキャリパーブレーキなのか

 

年末の格闘技かよってくらい異種格闘戦な部分もあれば、地続きな部分もあるテーマっすね。これには答えはないですが、、、じゃあ店でどっち売れてるのかってことでいくと、2021年中の販売比率でいくと、、、

 

 完成車     ディスクブレーキ85 : キャリパーブレーキ15

フレーム    ディスクブレーキ65 : キャリパーブレーキ35

 

商品がディスクブレーキに移行しているので必然ですわね。ただ、フレームからのキャリパーブレーキモデルを選ぶ人はまだまだいらっしゃいます。でも修理とオーバーホールの比率で考えると、、、

 

修理オーバーホール    ディスクブレーキ15 : キャリパーブレーキ85

 

 

世の中まだまだたくさんのキャリパーブレーキユーザーさんがいるわけです。

 

キャリパーブレーキとディスクブレーキの対決って話、メリットとデメリットの話多いけど、値段の話がすんごいすっ飛ばされていると思うんすよね。あれ、ちょっと現実感低いと思うんすよ。

 

 

 

GIANT TCR ADVANCED2 KOM¥253000(税込)

 

GIANT TCR ADVANCED DISC2KOM¥302500(税込)

 

例えばこの2台。ディスクとキャリパーで違う部品だけど、使用されているカーボングレードなりは同等。で、価格差は 約5万円 なんですね。「これからはディスクだよ」って話をされても、予算2割弱上方修正することになることは想定されているのかどうか、、、これも大事だと思います。105コンポーネント一式だって、キャリパーブレーキだと7.5万円くらい。ディスクだと10万円ちょい。これにホイールの価格差も入るし、フレーム工作の違いも入りますから、5万円くらいの価格差は適正なんですよ。

 

では実際のお客様からの質問と私のご案内をそのままいくつかピックアップします。

 

Q:これからはディスクブレーキの時代になりますか?商品はディスクが増えますか?

A:はい。増えます。

 

Q:これからはキャリパーブレーキはオワコンですか?修理に困るようになりますか?

A:オワコンじゃないし、修理も出来ます。ただし、キャリパーブレーキ関連の新商品の登場は減ります。

 

Q:キャリパーブレーキモデルの修理は何年先まで出来ますか?

A:メーカーの製造終了などがあっても代替品での修理対応を考えれば、むこう15年位は対応可能だと僕は思います。ただ、同一の部品の入手ってのはブレーキシステム関係なく先細りします。工業製品の必然です。

 

Q:メンテナンスはディスクブレーキだと自分で出来ないと聞きましたが?

A:構造的に見えない部分も増えますから、たしかに直感的なメンテナンスはイメージしにくく、私もキャリパーブレーキモデルよりディスクブレーキのほうが作業時間は長くかかります。そのためコストは増加しうるかと思いますが、注油と洗浄のセルフメンテナンスをユーザーさんで維持していただく分には大きな差異はないかと思います。

 

Q:選手はキャリパーブレーキを使いたいけど、メーカーの陰謀でディスクに乗らされてるってホントですか?

A:どうなんですかね、、、選手次第な気もしますが、そもそも商業プロスポーツだとレースは巨大なテストフィールドを兼ねてますからね。使いたくないけど供給されている人もいるかも知れませんが、逆もあるでしょうね。使いたいけど契約されてないみたいな。手元変速レバーが世に登場したときだって、こんな重いもの使いたくないってダブルレバーにこだわった選手もいましたしね。それも含めて複合的な理由で、ディスクブレーキ使用率は増加し続けると思います。

 

Q:今キャリパーブレーキの自転車買ったら後悔しますか?

A:本当は新しい物好きでディスクブレーキがほしいのに妥協して買って、さらに楽しめなかったら後悔されるかもしれませんね。今買わないで後悔する可能性と五分五分だと思うのかどうかですね。買ってくれたオーナーさんに後悔される自転車の方も可哀想だし、パートナー足り得るかをじっくりお考えになって見てください。

 

Q:ディスクブレーキは効きすぎて危ないですか?

A:危なくないと思います。絶対的制動力の上限はブレーキだけでは決まらないので。またマウンテンバイク用の油圧ブレーキをそのまま転用しているわけではないので、ロードバイクに必要な性能の物が採用されています。

 

Q:ディスクブレーキはシ○ノの陰謀ですか?

A:はい、そうで、、、、いやいや、新商品を出すメーカーが陰謀者だとしたら、亀戸天神前のくず餅売ってるお店も新商品出したり鬼滅コラボしてますから陰謀、、、ごほんごほん。陰謀ってほどのもんでも無いと思いますよ。じわじわ3%づつくらい値上げしていくのは陰謀じゃ、、、いえなんでもありません。陰謀などありません。

 

Q:今からキャリパーブレーキの自転車買ったら変ですか?バカにされますか?

A:(これほんとにあった質問です) 人の愛車にマウンティングしてきたりバカにしたりする人がいたら、そいつは正真正銘のくぁwせdrftgyふじこlpですから相手にしないでいいですよ。もし僕の自転車にそんな事言う人がいたら右手のマイキーと左手のドラケンが黙ってないかも知んないっすねw 堂々と大切にして、自分のフィールドを広く展開していけばいいのです。

 

 

 

 

うちで売ったからにはちゃんと作業して、先々までもお手伝いさせてもらいたいって思っているから、だから、仕組みやトレンドよりも、本当に好きになったものを買ったほうがいいんですよ。超人気完成車とかなら結構な台数になりますけどね、スポーツバイクって、同一モデルって100台とかしか入荷してないものっていっぱいあるんすよ。フレーム単品売りなんて、50本しかそもそも入荷してないとか、普通なんす。

 

仮に1000台あったとしたって、各都道府県で考えたら20人づつくらいしか乗ってないんですよ。けっこう、運命的な出会いになっちゃう世界なんです。キャリパーブレーキは数がどんどん市場から減っていくので、先々出会いは減るでしょう。逆にディスクブレーキは増えるからチャンスは増えるわけです。

 

だから、大事なのは YOU☆恋しちゃいなYO てきなフィーリングっすね。まぁ、年度に関係なく僕がいっつも言ってることなんで表題に関係ないんすけどね。