前回のブログが上のこれで、今回はこの続きです。

 

④スプリントとスプリントディスク

 

 

発表時、「プレーンな形しておるの~」くらいにしか感じなかったんですが実物は立体感のある造形と全方向的なバランスの良さに驚かされました。キャリパーブレーキとディスクブレーキモデルで悩んでいる人も多いと思いますが、、、

 

軽いほうがいい/価格的にも抑えたい/誰かが上位モデルのホイールくれそうw という方はキャリパーブレーキモデル。そうでない場合は、ディスクブレーキモデルがおすすめです。

ディスクブレーキモデルのほうが軸の剛性が上がり、ブレーキブリッジが要らなくなることで振動吸収性もあがり、タイヤクリアランスも広くなるので、新時代のいいとこ取り全部です。

 

名前がスプリントだから、スプリンターしか乗っちゃ駄目なんじゃないかとか思わないでください。その理屈で行くと、トヨタクラウンは王冠被って運転することになるし、マツダのボンゴ(俺がよく借りるレンタカーw)はかなりノリノリな南国風に運転することになりますw 往年の名車の名前を引き継いだわけですが、加速のかかりの良さ、バイクの振りやすさは初心者の方でもバイクの挙動を感じ取りやすく、ビアンキの本気が秘められたモデルだと確信できます。

 

カーボンフレームって、実際には”開発世代”ごとの性能差異って大きくて、柔剛のバランスと空力に関してはこの近年のものがガガッと進歩しています。

 

スプリントはミドルクラスにおいてはその最新世代で、他店のスタッフさんともいろいろお話しましたが、みんな好感触というか、オレも含めて車輪とタイヤの話ばっかりになる=フレームとコンポは十分いいし、もっと欲が出ちゃうよねw って流れでした。

 

 

入門用っていうレベルじゃないですね。見た目、シンプルそうに見えますが、ヘッド周辺の造形の一体感とかオーナーをニヤニヤさせるエロティックさも素晴らしいと思います。

 

⑤アリア

アリアは本当に誤解されやすいと言うか、まぁ、エアロロードだからヒルクライムが~って言われちゃうとそうなんですけど。。。 例えば富士山登ってて、「いやぁ、俺のバイク、ARIAだから足ついちゃった」とかそういうの無理ですから!ちゃんと登るし! そもそも関東平野バリバリなんだから、もっと良い部分にスポット当ててあげたひ!

 

カウンターヴェイル採用モデルではないので、オルトレとかの高剛性だけどビリビリこない感触という不思議食感みたいなのではなく、カーボンの積層とリアバックのコンパクト化で突き上げをいなしている感じ。ブレーキ周辺の剛性もきっちりしていて、シマノブレーキのシンプルなケーブル取り回しでストレスないですわね。

 

そもそも、この価格帯で競合する”エアロロード”ってあるにはあるし、性能の高いものもあるけど、”維持費”がかかるバイク多い。専用ブレーキやアンダーマウント型のブレーキはマメな洗浄と分解グリスアップ要求されるので、普通に組めるアリアはその点でも維持しやすいです。

 

踏み込んだときの反発も少ないし、風の抜けはいいし、アリアの名の意味するところを具現化している点で完成している自転車ですね。

 

⑥インフィニートXE

 

今のビアンキはトータルラインナップ、特にミドル価格帯から上は盤石の布陣だと思いますが、僕が「あ~これはうちのお客さんにはめちゃくちゃ支持されるだろうな」って確信したのはインフィニートXE。これは注文追加変更してから帰ってきたくらいw

 

カウンターヴェイル搭載のインフィニートCVと比較すれば、当然、軽さや反応の速さでは及ばないまでも、ここまで仕上げられるのか!?って驚くレベルの仕上がり。初期ホイールの重たさを感じさせない、伸びのある直進性。ホイールベースの長さからくる安定した挙動。何よりも各チューブが繊細な面取りされた造形でエロティカルがクリティカル!!(何いってんだコイツ)

 

 

加速のかかりや旋回半径の大きさは乗り手がそれを把握して上げる必要があると思いますが、淡々とソロライドするならこういうバイクが良いよね~♪良いんだよね~♪と思える良作です。スプリントと比べると反応の俊敏さと乗り手の挙動についてくる感じはスプリントが上、車上に長時間いること、速度変化への対応ではなく巡航にパラメーター振るならインフィニートXEですね。

 

「グラベル行けるロードバイク」みたいなワードは来年めちゃくちゃ使われるワードだと思うんですが、重量の話とかがひっそり隠されてること多い。TREKのドマーネ新型みたいに、はっきりとしたギミックと対応力の高さとトレードオフで重量増えるバイクはいいと思うけど、グラベル行けるというワードを免罪符にして低グレードカーボンを使い古された金型と安直な積層で出すメーカーがもしもあったら、、、いや~ん怖い~w

 

ディスクロードバイク時代という言葉は僕はあんまり好きな言葉じゃないけど、インフィニートXEみたいなバイクが続々登場するなら、それを時代と言い換えてもいいと思いますね。実際に商品が売り出されて、距離を乗れる足のある人に評価され始めたら、、、めっちゃ人気になると思います。

 

 

 

他にもXR3とかいろいろ書きたいのもありますが、引っ張ると中切れするのでこんなところで。今年のお盆はこれから台風で荒れますが、作業と御予約は満杯なのでお盆明けたらまたブログ書きまーす。