え~ピナレロ2014年の情報解禁もスタートしましたね。いち早い情報を求めて大阪まで出張し、雨に打たれ、心配して下さったVIPに車に乗せて頂いて駅まで行って、ちょっと食事でもしようとしたら知らないおじさんにビール2杯おごってもらい、「関西はじめての人にはやさしくせんとな~」と言われたので、おもいっきし標準発音で「いやぁ、ありがとうございます。ごちになります」と言ってきた京都生まれの錦織です。ゴチでした。

 価格帯情報などなどもアップして行きたいのですが、店舗業務がアップアップなので要所要所から情報上げていきます。

 まず価格!上がります!仕方ないです。下がってほしいとは思いますが日本が景気後退するわけにもいかないので、ご理解下さい。

 2013年が底値だったのは間違いありませんが、じゃあ来年は暴騰しているのかといえばそうではありません。ロードバイクを含めてスポーツバイクはだいたい2009年~10年あたりが為替の影響もあって価格的にはピークでした。2014年はそこまで価格が戻るわけではありません。それに性能的にも向上していての改変なので、「高い」「去年は安かった」ではなく、これから自転車生活を楽しむ皆さんのパートナーを深い愛情とドキドキ感をもって選んで頂ければと思います。

 フォーチュンバイクでは、あんまり「今年買っておかないと~」とは言いません。だって、恋をするのに年式は第一優先じゃないですよね。

 え? 2013年モデルですごく欲しいのがある??? だったら、それについては今年買っておかないと!ってことでもありますねwww



 さてさて、ピナレロですがテクニカルな部分で大きな変更は、プレスフィットBBの採用です。(DOGMA65.1はイタリアンのまま)

 BB30が未だに賛否両論な理由もわからなくはないのですが、ベアリング屋さんに言わせると「シャフトを支える」という点においては自転車の回転数などなどから考えてみるとオーバースペックなくらいマージンがあるということです。圧入方式になるので装着初期の安定性をきちんと確認するのには一手間いるかもしれませんが、BBシェル周辺の重量増を抑えつつ剛性を上げることが出来るわけですし、そこから派生してフレームデザインにも自由度が生まれますから積極的に採用することは自然な流れかもしれませんね。

 ノーマルBBの安定性というか作業の確実性もわかりますが、これは賛否がどうこうではなくロードフレーム設計においての変化として固定化されていくでしょう。あとはシマノが純正でPF30対応を出してくれれ、、、、おっと誰か来たようだ。

 DOGMA65.1の開発段階ではPF30モデルも製作されていましたが、65トンカーボンにそのまま採用するにはシェルの周辺剛性が高すぎて見送られました。ピナレロ2014はフォークやバックステイがドグマ65.1譲りになっているものが多いので、シェル剛性を向上させて全体に一貫性を持たせたかったのかもしれません。まだテストライドをしていませんが、錦のようなペダリング下手のライダーにとっては余計なねじれが加わることもあるので、この辺りの剛性向上は好ましく感じています。



 それとヘッドパーツがひっそりと変更されています。今までの角度許容性がない圧入方式ではなく、ウスを使用したノーマルなヘッドセットに変更されています。ピナレロユーザーさまでガンガン乗ると2年くらいでヘッドベアリングこりこりしてきてしまうケースも多かったのですが、やっと改善された感じです。フォークの抜き差し(あんまりしないとはおもいますがw)が楽になるので、このへんをばらす僕らには嬉しい変更点ですね。


 ピナレロ、確かに来年価格は上がります。僕らとしても、御予算に合うものをご提案したいと常々思うので楽観できないのですが、先日こんなことがありました。

 2013年と2014年モデルで御予算的にもデザイン的にも悩まれていた方がいらっしゃって、「よろしければ値段とかコンポとか考えないで、すっかり忘れて両方の資料を、というか画像を見なおしてみて下さい」とお話しました。

 ぎゅうっと目を閉じて、ぱっと目を開いて、あらためて眺め直したお客様は、それはそれは素敵な表情で片方の自転車をお選びになりました。その時の、その瞬間の眼差しは、まさに「フォーリンラブ」で恋に落ちたと言えるほどの素敵スマイルでして、その瞬間に立ち会えたことが自転車屋冥利に尽きるというか僕も嬉しかったです。あえてどちらを選んだかは書きませんw 

 だって、誰かが恋に落ちる瞬間なんてそうそう見られるもんではありません。 あ、近所の女子高生は、僕を見て何も心が動きもしない表情を良くしますが照れ隠しでしょう。知ってます。

 自転車選びは恋愛と一緒だと思いますが、いつもいつでも一目惚れになるもんでもないのも一緒です。ならば、一緒に旅にでてみて、相手を知り、出来事を共有し、恋路を楽しむのも素晴らしいことだと思います。

 こんな素敵なことを言っている錦織は、もちろんバスローブを羽織り、ワインを楽しんでいるとご想像になるかもしれませんが、実際は超絶に具合悪くて倒れそうだったりしますw そんなもんです。

 ピナレロ情報は体力が復活するごとにアップして、体力を使い果たすことを繰り返しながら更新していきます~