私はご相談を受けるだけのカウンセラーではなく、身体を診させていただくセラピスト・療法家でもある。
身体に向き合う仕事をしてると、『不可能』と診断されている状態から
『奇跡のように』回復される瞬間に出会えることもあるけれど、
避けられない『死』と対面することもある。
今回は、悲しいお知らせが入りました。
そこから6年くらい通って下さっていたSさんという、実父と同じ歳のおじさまが亡くなったと、奥様がお知らせくださいました。
お隣の静岡市にお住まいだったのですが、私が藤枝の山奥の瀬戸谷公民館で『骨盤とリンパの講座』を開いていた際は、何年も奥様と一緒に毎回ご参加して下さったり、
ご旅行に行った際にはお土産を買ってきて下さったりと、
とてもお世話になりました。
フォルテュナに通う前に、一度脳梗塞で倒れられたことがあったそうで、
『月イチで先生にみてもらってると、調子がいいんだよねぇ~。鍼も好きなんだけど、やっぱり 先生のとこみたいにスッキリしないんだよなぁ~』
と、度々おっしゃって下さっていました。
昨年、『舌癌になっちゃったよ』 と、入院手術と抗がん剤による治療を選択されましたが、
体力が回復されると ご予約を入れて下さっていました。
それから入退院を何回か繰り返している間も、調子がいい時は毎月いらっしゃって下さっていました。
最後にお会いしたのは今年の5月の終わりか6月。
2回の手術で、舌~頚部のほうまで除去したので、『食べ物が美味くないんだよ~』
と、昨年からはよくおっしゃっていて、
焼酎がお好きで、毎晩の晩酌のおつまみの話を いつも嬉しそうにして下さっていたので、
少しでも飲み込み(嚥下し)やすくなるように 頚部切除のため、動きにくくなっている首の可動が広くなるようにと、施術させていただいておりました。
長いお付き合いの患者さんは、通い始めて下さった時と同じ料金+同じ内容で施術させていただくか、新しい料金+新しいご提供内容で施術するかのご希望を聞いて 施術させていただいており、Sさまのご希望は従来の施術だったので、フィシオエナジェティックや、エネルギーワークを混ぜた施術で関われなかったことが、非常に残念でもあり、選択は先方にゆだねているにしろ、自分の不甲斐なさを感じたり・・・。
父がまだ生きている時も、Sさまは父と同じ年齢ということもあり、
なかなか会えない父も、こんな感じなのかな~?って、わたしの中で少し重なって見てたりしていたので、とても寂しいですね。
可愛がってくださり、本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。