Essen und Singen 中年になってからの声楽お勉強 -3ページ目

Essen und Singen 中年になってからの声楽お勉強

30で始めた合唱をきっかけに声楽をかじり始め、既に十数年。一向に上達しないのに熱は冷めるどころか、ますますのめり込む。気がつけば結構な時間とエネルギー(とお金)費やし、パートタイムながら音大生になってしまった。せめて記録をつけておこうかと。

後期1回目のオペラ演習は音楽稽古から始まった。私はフィガロ6番のアリアと、アリアに入る前のセッコを15分ほど見てもらえた。
この場面でケルビーノ初登場、アリアまでにどんな人物かをセッコで描写しなければならない。けれど気合いと感情を入れすぎると音が上ずったり、ハマりにくくなる。動きも多くて大変だけど、頭のどこかは常に冷静にいなければならない。

この場面、全編暗譜してスザンナ含めどこからでも歌えるけど、自分的にしっくりいっていない箇所、歌い方が定まらない箇所がいくつかあり、昨日は見透かされたようにそういうところ全部にダメ出しが来た。例えば歌い始めが感嘆詞ah,になっているところ。準備しすぎず、声をつくりすぎず、声にならないくらいの細いところから息を流して自然に言った方がいいとか、スザンナから伯爵夫人のリボンを取って勝ち誇ったように叫ぶ io non  ter rendero che colla vita! のrenderoの言い方。そしてGを出さなければならないアリアのなかの、portano via con se の、seの音の変え方とか。

seについてはGにきちんと到達してキレイに響かせることばかりを考えて練習してきて、Gからの降り方まで気が回っておらず、今回はそこを厳しく何度もやり直し。ふわっと、ポルタメント気味に降りるとき、ポジションはGを鳴らしているところよりもむしろさらに高く上げ、口の中を変えずに身体だけで処理をする。胸や喉を使っちゃダメ…
その場では何度返しても全然できなかったけど、具体的な改善方法を示していただけたのでありがたかった。そして何より、その前の、Gでのばすところに関して「今の出し方でとてもキレイに響いている」と言っていただだけたことが、自分的にはこの日一番のハイライト。ホッとしたし、とても嬉しかった。  
 
たかがGというなかれ。私にとっては、学校に入る前は全く出せなかった音なので、Gを使う曲をアサインされただけで大きな一歩だったのが、その上一応の及第点をいただけるようになるとは…。個人的にとても感慨深い。去年はF, 今年はGと、1年に一音ずつのクリア。すごく時間がかかっているけど「できなかったことができる」という実感から得られる充実感は何事にも代えがたい。40後半からの学びでも、時間はかかるけど前に進めるんだ…!!とちょっと自信と勇気を得たところで、本番まで引き続き前向きに頑張りたい。
休暇終了。ウィーンから友人のいるバルセロナに移ってからは歌のことや仕事のことは忘れてひたすら食べて飲んで歩いて…とバカンス気分を味わい、リフレッシュすることができた。
明後日から門下合宿、そして来週から後期の授業が始まるので、また気を引き締めて頑張らないと!まずは全力で時差ボケを抜きます。




帰国前日はカタルーニャの日という休日で、バルセロナの街のいたるところでカタルーニャ独立を求める平和的なデモを行っていた。

休暇の目的地への途上、乗り継ぎでウィーンに30時間ほど滞在した。というか、ウィーン到着日のオペラを調べたら観たい演目だったので、ストップオーバーが必要になる乗り継ぎ便を選んだのだけど。
羽田を深夜に出て、朝の6時にウィーンに到着。滞在時間が短く時間を無駄にできないので、安く泊まれる学生寮(だけど誰でも使える)に前夜から2泊分の予約を入れておき、朝の9時にチェックインさせてもらい、荷物をといて休憩、 仮眠。一泊200 ユーロの部屋ではできない荒技だけど、一泊30ユーロならできる。安いの納得、という超質素な部屋だったけど、リネンは清潔で部屋にお湯が出るシンクがあり、wifi完備なので、1日拠点にするには悪くない。目の前にトラムが通っていて、 オペラ座まで一本で行かれるのも便利だった。

目的地で友人と合流するまではひとりなので、旅の間はあまり話さない。おまけにスマホとwifiが普及して旅先での情報収集や予約手配などもネットでできてしまうので、会話の必要は減る一方。

 とはいえ街中では多少なりとも話さないといけないシチュエーションがあるわけで、今回少しは錆びついたドイツ語を使うことができてよかった。以下、チャレンジの成果!

① グラーシュスープとガス入りの水を下さい


② ホットチョコレートを下さい
現金で払います!


③ レバーケーゼを一切れ、ゼンメルに挟んでください
 


…つまるところ、会話が必要な高級なブティックやレストランにいくわけでもないおひとりさまの旅で話すのは、質素な食事に関係する簡単なやりとりのみ😆
普段から大きな声でためらいなくリズム読みとか歌詞朗読などをしているせいか、はっきり大きな声で話すことだけはできるから、思った以上にこっちのいうことは伝わり、スムーズに会話が成立する。そして、残念ながら?、この程度のトラベルドイツ語会話には、普段やらないと叱られるような丁寧なディクションや発声のコントロールは全く必要ないw 

旅の会話に必要なのは、文法でも発音でもなく、声のボリューム!と声を大にしてご報告いたします。