この場面でケルビーノ初登場、アリアまでにどんな人物かをセッコで描写しなければならない。けれど気合いと感情を入れすぎると音が上ずったり、ハマりにくくなる。動きも多くて大変だけど、頭のどこかは常に冷静にいなければならない。
この場面、全編暗譜してスザンナ含めどこからでも歌えるけど、自分的にしっくりいっていない箇所、歌い方が定まらない箇所がいくつかあり、昨日は見透かされたようにそういうところ全部にダメ出しが来た。例えば歌い始めが感嘆詞ah,になっているところ。準備しすぎず、声をつくりすぎず、声にならないくらいの細いところから息を流して自然に言った方がいいとか、スザンナから伯爵夫人のリボンを取って勝ち誇ったように叫ぶ io non ter rendero che colla vita! のrenderoの言い方。そしてGを出さなければならないアリアのなかの、portano via con se の、seの音の変え方とか。
seについてはGにきちんと到達してキレイに響かせることばかりを考えて練習してきて、Gからの降り方まで気が回っておらず、今回はそこを厳しく何度もやり直し。ふわっと、ポルタメント気味に降りるとき、ポジションはGを鳴らしているところよりもむしろさらに高く上げ、口の中を変えずに身体だけで処理をする。胸や喉を使っちゃダメ…
その場では何度返しても全然できなかったけど、具体的な改善方法を示していただけたのでありがたかった。そして何より、その前の、Gでのばすところに関して「今の出し方でとてもキレイに響いている」と言っていただだけたことが、自分的にはこの日一番のハイライト。ホッとしたし、とても嬉しかった。
たかがGというなかれ。私にとっては、学校に入る前は全く出せなかった音なので、Gを使う曲をアサインされただけで大きな一歩だったのが、その上一応の及第点をいただけるようになるとは…。個人的にとても感慨深い。去年はF, 今年はGと、1年に一音ずつのクリア。すごく時間がかかっているけど「できなかったことができる」という実感から得られる充実感は何事にも代えがたい。40後半からの学びでも、時間はかかるけど前に進めるんだ…!!とちょっと自信と勇気を得たところで、本番まで引き続き前向きに頑張りたい。









