ヤングマン松村選手とドライバー交替しコースへと送り出した時、松永監督の顔がやけにニヤけていた。そうです松永閣下のもと猛練習したピット作業、タイヤ交換と燃料補給のタイムが、ライバルチームに比べ勝るとも劣らないくらいに早かったのです!ピット作業に係わったメカニック達が力を出し切って満足そうな顔をしているのをみて、俺も嬉しかったが、「あのぉ~もう一回おれの番もあるんですけど・・・」と内心不安になったのも事実だ。モニターを見ていて、「順調にはしっているぁ~」と感心していた50周目、松永閣下が「あの野郎~やりやがった!」と怒りの表情で俺がくつろいでいるテントに来られました。・・・「フロントの右側!ぶつかっているよ!せっかく3位を走っているのにこのままじゃ・・・」と怒りのオーラをだして俺に話しかける・・・「田中君!少し早めに入れるからね!このままじゃ何をミスするか分からないから!」とのお言葉・・・「えっ・・はい・・そうですね・・・・」・・「うそ・・残り・・・26周・・俺・・死ぬな・・・」と思いながらレーシングスーツにゆっくり時間をかけて着替えました・・。





そして、運命の64周目・・・No360ポルシェは最後のピットインに入ってきました・・・

失敗は出来ない!失敗はできない!と心の中で囁きながら、ドライバー交代に挑むのでした!

    つづく・・・