2月27日からひょんな事で鳥取県米子にいくはめになった。友人でもある佐賀県武雄市在住の田崎幸治氏(本人が実名でという事で)の仕事用の車が米子で壊れたので、取りにいくはめになった。 予定では27日朝7時から全線高速で行き、お昼に米子に届いて、俺はトンボ帰りで彼は神戸まで仕事に行くっていう計画だった。

かなりの強行だけど、S耐の十勝24時間に比べれば、屁でもない距離だし・・っていうことで、27日の朝、わざと5分遅れて待ち合わせ場所に着いた。もし俺が早く来ていれば、彼がちょっと気を使うだろうと思い遅れていった。幸治が先についていたのに何故か落ち着かない様子だった・・悲劇はここからはじまっていたのを俺達は知るよしもなかった。積載車に代車を積み終え、さぁ~出発するぞ!って思ったらいきなり「トイレ貸してください・・緊張して腹が・・・」っていうことでウンチタイム・・・5分くらいで出てきたが、まだそわそわしている。「もう行くぞ!」っていったら、すまなそうに、

「スーツを忘れて・・いま・・嫁さんに持ってきてもらってます・・すみません」っておまえねぇ~・・結局俺を待たせないようにとした行動だったが、待たせる事になった・・・

遅れる事40分・・「米子まで行って帰ってこないといけないのに・・」九州を出るまでず~っと皮肉を言ってやった。なのに朝ごはんを食べましょうって言いながら、パンしか食わせてくれなかった。皮肉をいい続けたが全然堪えていない 田崎 幸治






別にいい男でもないのに顔をかくす・・変な奴

九州自動車道を抜け山陽自動車道を経由しベンツ南が教えてくれた浜田道を通って、9号線に下りて日本海側をひた走る・・・ここまでずーっと俺が運転!この先もだったけど、一回も代わりましょうって言わない・・・海岸道りを走り、昨年(幸治曰く)世界遺産に登録された石見銀山を横目で見ながらトラックは快調に走り続ける・・  急カーブを抜けた瞬間、目の前に現れた日本海の景色・・感動ものだった。

1人感激していると幸治が一言つぶやく・・「こんなものに感動するんですか?・・血も涙もない人と思っていたのに・・」って・・・俺・・無言・・しかしこういうことがなければ、こんな風景も見れなかったから、・・壊れた車に・・感謝!





写真より実物?が綺麗です・・まじで・・

こんな景色を見ながら、有名な出雲大社をすどうりして、予定時刻を大幅に遅れ

3時過ぎに「昼飯食わせてください・・お願いします・・・昼飯くらい・・米を・・」と幸治に懇願する。奴は「何でも好きなもの食べてください!・・あっ刺身定食1400円の奴!」って勝手に注文しやがった。あまりにも外の景色が綺麗だったので、俺はメニューはみていなかったが、刺身定食がきて、メニューをみると・・ここいらで有名な松葉カニ定食があった。2500円だったので奴はさっさと刺身定食にしていたのだ!

「ここまで来て刺身かよ」って思ったが・・食えるだけでもいいか・・

大して美味しくもない昼飯をくって山陰自動車道で目的地の米子へ・・・いやな天気になってきた。朝の40分遅れがボディブローの様にじわりじわり響いてきた・・・車を預かってもらっていたトヨタに到着・・荷物の積み替えやなんやらで大幅に遅れた・・

「もう・・泊まっていきましょう」って幸治がいうが「何が悲しくて、おまえと一夜を明かさないといけないんだ・・俺は帰る!」っていったが、雲行きと道路状況が・・悪化してきた・・・・このあたりで有名なゲリラ雪が俺達に襲い掛かった・・2台でつるんで走り続けていたが・・まじで・・やばいかも・・・






こんな状況になってきたが、強行で山超え・・





もう周りは雪景色・・山の中腹くらいで幸治から電話・・「止まりました・・滑って登れません・・だめです・・」って悲痛な叫び・・俺も助けに行きたいが、ここで止まるとこっちがヤバイ・・「俺は登る!」って言って電話を切る・・「そうそう・・俺は血も涙もない男・・人助けなんてガラじゃない!」って自分に言い聞かせ山を登る・・おおっ、の、 NO~前の車が・・・止まった・・その前も渋滞している・・「幸治・・俺も止まった・・前にも後ろにも・・動けそうにない・・・どうする・・」って電話したら、嬉しそうに「JAFに電話します!」っていって待つ事2分・・「JAFに電話したら・・・この道はもう・・通行止めになってしまったので何時にこれるか分かりません・・って言われました」と悲痛な声・・

「それと・・・携帯の電池が・・切れそうなんです・・」って不安そのものの声をだす。

俺もどうしていいかわからなく・・答えに詰まる・・前門の虎・後門の狼状態になったのはいうまでもない・・・・つづく・・・