俺がまだ若い頃、ＴＶゲームやパソコンもない時代、「早く大人になりたい」っていっつも思っていた。学生の頃は社会の仕組みや、汚さなんて見えなかった。
ただ毎日、学校に行って、解りもしない勉強を聞き流し、ボーっとして一日が終る・・退屈な日々だった。学校が終わり、毎日のもやもやを消す為に、空手道場に通った。高校３年の頃、「一撃必殺」の空手道場が、スポーツ空手に路線変更し、俺は道場から遠ざかった。こうなればお決まりのダークな世界に足を運ぶようになり
学校の成績も下がる一方で、とにかく早く大人になりたかった・・その頃に見えていた大人って２０歳～２５歳位の人でちょっと遊び人風の人間達に憧れていた。
一応卒業し、専門学校に行き、車の免許を取り、バイトしたなけなしの金で、車を買った。その頃は何もかもが新鮮に見え、何をするにも楽しかった。
大人になるって、こんなに楽しい事だったと実感していた。
専門学校を卒業し、就職し、社会の厳しさを嫌と言うほど見せ付けられ、自分を騙しながら生活をしていた・・そんな生活に我慢が出来ず、とうとう社会からドロップアウトした・・・仕事もせず、浮浪者みたいな生活をしていた。
その頃からだろう・・高校時代に戻りたいな・・って思うようになった。戻れるなら、一生懸命勉強し、もう一度違う人生を歩みたいと・・
大人になり、この国の実態が分かり始め、未来に希望を持てなくなり、馬鹿な政治家に操られる日々・・・
大人なんかに、なるんじゃなかった・・・
っつても仕方ないけど、与えられた環境で、精一杯楽しもうと思う、今日このごろです