ここ最近、お袋の調子が悪い、もう70手前の年だから、完璧って言う事はまずないが・・・やはり、心配になる。まだ俺が若く、やんちゃ坊主の頃、随分迷惑をかけていた。年と共に小さくなっていくお袋を見て、今まで迷惑かけた分、親孝行をしようと、思うけど、この年になっても、何が親孝行か?考えつかないでいる自分が恥ずかしい。どこか旅行に連れて行くことか?お金をあげることか?何か喜ぶような事をやってあげる事か?・・昔の諺に「親孝行、したいときには、親は無し」って言っている意味が少しわかるような気がする・・レースに行く時も、

「一番遅く走れ!」っていう。

「未だに心配をかけているのかなぁ~」って聞くと、親はいつまでも、自分の子供は心配なの」ってしわくちゃの顔で話す。

ふと思うことがある、「この人がいたから、俺が今を生きているんだ」って。

戦争を経験し、日本の復興と共に人生を歩み、駆け足で走る時代の流れに翻弄され、今を生きているお袋に、どうすればいいのだろう・・

「心配かけないことが、一番の親孝行」とお袋は言う。

あとどれくらい一緒にいられるか分からないけど、早く答えを見つけたい