人生楽ありゃ苦もあるさ~・・と水戸黄門の主題歌をも一蹴するくらい、楽な人生を送っている・・スタッフの平木の話・・ 今から書くことは、ノンフィックションであり事実にもとずいたものです。


平木 隆信 38歳 違いも何も判らない男 1991年彼は仕事帰りの朝方、ちょっとした眠気に誘われ・・ウトウトし,あと500mで家に到着というところで熟睡・・・

お決まりの電信柱に直行・・車は大破し体は車外に投げ出され、気を失い,あと少しで三途の川を渡りそうなとき、新聞配達少年に発見され一命をとり止めた。

頭は陥没し、顔は複雑骨折・・緊急手術・・5時間くらいの手術を終えICUへ・・・

容態は急変し平木のお姉さんからの電話「隆信の心臓が止まりました・・」涙声で伝えてきた・・あわてて病院に駆けつけようとした時又電話があり「隆信が生き返りました・・・」と連絡があった。

「顔面多発骨折脳挫傷」というなにやら難しい病名で、ICUにいる彼は、口も縫合され、本当に生きているのが不思議なくらいだった。

1ヶ月ほど経過した時、俺の携帯に変な留守電が入りだした。何も話さず、「ウーウー」という声・・それが頻繁に入りだした時、たまりかねて兼ちゃんに相談した「俺は確かに悪い事してきたが、今回ばかりは記憶に無い・・変な留守電がはいるんだ・・

ノイローゼになりそう・・」というと、兼ちゃんはあっけらかんとし「それ・・平木が電話してるんだよ・・」っていう・・「話せないのに出来るわけないじゃん」というと、「会社にも掛かってきた・・なんとなく平木みたいだったので、平木か?平木だったら ウーと言え!」っていったら・・・「ウー」と答えたそうだ・・・「バカだ!オオバカだ!話せないのに何故電話なんだ!手紙書けばいいじゃん」って退院した時に聞いたら・・「あっ・・忘れてた・・・」だって・・本当にバカだ、普通話せないなら電話なんてしないと思う。。ゴキブリ並みの生命力で復活した平木だが、やはり事故の後遺症は残った。

味覚と嗅覚がだめになった・・が視力は2・5位見えるようになった。

本人はあっけらかんとし、こっから先はオマケの人生・・好きなように生きる・・ってかっこよくいうけど、今までも好きなように生きていたのを忘れている・・

人間性は凄くいいのに、何故かおバカの所はひどくなった。

やはり後遺症で匂いがわからないというハンデイを持ち生活すると、色々不都合があるんだろうな・・と心配していたが・・本人は、そのかけらも見せないくらい、強く生きている。このまえ、夜遅く車の修理をしていた。一生懸命やっていたので、「何を修理しているんだ?」って聞くと「お客さんが、ガソリンの匂いが室内にするって言うんです、だから修理しているんです」・・・・・・匂いの判らない奴が、匂いの修理をしている・・真顔で・・「おまえ匂いわかるの?」って聞いたら・・「わからん・・」って素直に答える・・やっぱり・・・バカなとこはひどくなっているようだ・・結局教えてやり、その後どうなったかは知らないが、「お客さんの為に・・」っていう姿勢は見習わないといけないかな・・・って思う・・時もある

これから先、彼が「オマケの人生」をどう生きるかはわからないけど、たくましく生きる事だけは・・間違いない!

ふつうは「オマケの人生」って考えないで、「生まれ変わった!」って思って人生を生きると思うんだけど・・・どう思います?




        事故で二つに割れた・・頭



現在    独身・・興味のある方は・・こちらまで・・連絡おねがいします

      大学病院の研究材料にでも・・・