昔、昔、大昔、3人の若者がいました。一人の若者は、貧乏な家庭に育ち、欲しいものも買えない、ただ毎日を、「貧乏はいやだ!絶対お金持ちになってやる」と日々思い、生活していました。周りの友達はお金持ちの家庭ばかりで、一人だけ取り残された気分で、心の中の野心は膨らみ続けました。

もう一人の若者は、田舎の農家に生まれ、海と山に囲まれ牛や、豚、鶏、などの世話をし、いつかは都会に出てもっと違う世界を夢見ていました。

もう一人の若者は、中流家庭の次男で生まれ、何でも兄のお下がりという生活をし、

「何故自分だけ違うのか?」という思いが日々募り、心がすさんだ生活をしていました。「いつかは、押さえつけられる生活から抜け出したい」と思いながら。

月日は流れ、3人の若者は成人になり、

貧乏な若者は、お金を稼ぐ為なら、どんな屈辱にも耐え、一生懸命に仕事をしました。農家で育った若者は、友達思いで、誰からも慕われ、彼の周りには笑いが絶えませんでした。

中流家庭に育った若者は、夢を追いつづけ、周りの事など目を向けず、自分が信じるものだけにしか心を開きませんでした。

ある日3人が出会い、生き方について話をしました。

貧乏で育った若者は「まず、自分が幸せにならないといけない。周りの人は、俺が幸せになってからだ」といいました。

農家で育った若者は「周りが、喜び、幸せになったら、自分も幸せになる」といいました。

中流家庭で育った若者は、「夢をかなえられなければ、幸せではない」といいました

しかし、それぞれの心の中に、「それぞれが、うらやましく思う心」がありました。

貧乏な家庭で育った若者は、中流家庭で育った若者の生き方・・誰にも媚びず、嫌なものは、嫌だ、とはっきり言う生き方、他人の目を気にせず、生きている姿をうらやましく思い、中流家庭で育った若者は、農家で育った若者の生き方・・いつも周りに友人がいて、笑いの絶えない生き方を、、うらやましく思い、農家で育った若者は、2人の生き方をうらやましく思いました。 


3人の話はここまで・・この先どうなったかは分かりませんが、人は自分に無いもの、出来ないもの、をうらやましく思う。どれが一番いいのか分かりませんが、全部たして3で割ったらいちばんいいけどね・・くだらない話でした。