ShiNDiG! Magazine (Feb. 2022)

Beyond The Blue Horizon

by Martin Ruddock

 

その年の春、彼はまた、リンダ・ロンシュタットのバックバンドも務めた事があるコルベッツというグループのデビュー・シングルをプロデュースした。元カレイドスコープのクリス・ダロウ率いるバンドで、ベースにはネズの友人ジョン・クーネ、ドラムには元ストーン・ポニーズのジョン・ウェアが参加していた。ネズとクーネとウェアの3人は暇な時にマイクの家に集まっては大量のビールと家主が提供するマリファナに囲まれて、すぐに親密になった。また別の夜、ネズはノース・ハリウッドのパロミノ・クラブへ出かけ、専属バンドのペダル・スティール奏者、39才のオービル・レッド・ローズに驚嘆していた。才能溢れる演奏者の、その独創的でオーケストラのようなサウンドはベンチャーズからバーズまであらゆるアーチストに彩りを与えた。"Infinite Tuesday" の中でネズはローズを「弦楽器パートと管楽器パートと火星パートが一つになったような存在」と書いている。ローズが奏でる音はネスミスを虜にしただけではなく、モンキーズから逃れる道のように思えた。