The Monkees Tale: Revised Edition (1989)

Epilogue

by Eric Lefcowitz

 
残念ながら、ネスミスはモンキーズ自身もその答えを知る事はないだろうと思っている。「僕たち全員が死んで、全てが終わり、それが歴史の一部となって、何もかもが落ち着き、ただの遺物になった時、何らかの見方が出てくるだろう」。
 
それまで、モンキーズに関する新たな章は書かれるのを待つのだ。これは、傷一つなく、決して古びる事もないパブリック・イメージが、TV番組、映画、写真、レコードというタイムカプセルの中に残る4人の人間の物語であり、機械的複製時代における芸術を完璧に凝縮したものである。
 
そして、デビッド・ジョーンズ、マイケル・ドレンツ、ピーター・トーク、マイケル・ネスミスが日々暮らしていく日常があり、それらは彼らが生み出すイメージと極まれにしか混じり合わない。物語における彼らの役割は捉えどころがなく、公私にわたる人生が絡み合っている。彼らはモンキーズなのか、はたまた論争を引き起こしながらも根強い人気のある大衆文化の実験に絡め取られた実在の人物なのか?
 
進化は続き、問いの答えは出ない。
 
 
 
 

 

モンキーズの誕生から1985年までをたどった考察本 The Monkees Taleの改訂版のエピローグです。1989年までの出来事が追加されています。

 

2024年までの出来事を追記した加筆修正版はこちらから。

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訳註:バート・シュナイダーとボブ・レイフェルソンが起こした訴訟の結果について

 

バートとボブは勝訴し、1993年6月1日付けでモンキーズの名前・音楽・映像の権利が二人に譲渡されました。ソニー(コロンビア・ピクチャーズの親会社)に残ったのは放映権とエミー賞のトロフィーだけです。ロサンゼルスのソニー・ピクチャーズ・スタジオ・ツアーに行ったファンから、映画の小道具やオスカー像と一緒にモンキーズのエミー賞のトロフィーも展示されていたという情報もありましたが、今も展示されているかは不明です。

 

「ライノ・レコード・ストーリー:リベンジ・オブ・ミュージック・ナード」(ハロルド・ブロンソン著)によると、ライノはバートとボブにその権利を400万ドルで買い取ってほしいと持ち掛けられたそうです。しかし、ライノ単独で払える額ではなかったため、ハロルド・ブロンソンはマイクに共同購入を提案しました。ライノが音楽をとり、パシフィック・アーツが映像をとる形です。けれど、他のメンバーがモンキーズの使用許可を求めに自分の所に来るような形にしたくないというマイクの意向から、この案は却下されました。最終的に、ライノは北米での権利のみを所有し、ワーナー・ミュージック・インターナショナルに他の地域での権利を渡す条件で金額の1/3を負担してもらうことになりました。こうして、1994年1月に正式な契約が交わされたとのことです。