The Monkees Tale: Revised Edition (1989)
Epilogue
by Eric Lefcowitz
二つ目は全く新しい世代のファンである。彼らの多くは両親から60年代へのノスタルジーを植え付けられて育っていた、そんな世代がモンキーズを「発見」したのだ。何年も前から、「ペイズリー柄」が復活しかけていたが、80年代風にアレンジされた劣化版だったのは明らかで、流行は過ぎ去り、不発のままだった。この再ブームは60年代の危険な側面(ドラッグや体制への市民の反抗)を排除する一方で、友好的な側面(サイケデリックなスタイルや音楽)を強調した。1986年に最も注目を集めた新しい音楽グループが、60年代のスタイルと80年代の感性を見事に融合させたバングルズだったのは偶然ではないだろう。
プロジェクトとしてのモンキーズに再び、奇跡が訪れた。1966年、モンキーズはビートルズという本物のブームに対する、見事に商品化された、必然的な返答として「登場」した。そして1986年、彼らはタイムカプセルで、ノスタルジーに溢れ、プログラム化されていない、デジタル化以前の楽しみを待ち望む文化へと「帰還」した。皮肉な事に20年がたって、やっとモンキーズの楽しさが届いたのだ。
シュナイダーは1988年のインタビューで語っている。「まだファンになっていない人たちがそこら中にいた。しかし、ファンの準備ができていても、メディアに出なければ何も起きない」。
「また上手くいくのは当然だった。番組は面白いし、歌もいい。そしてメンバーは才能豊かだ。質の高いものは今その場の文化を超越する力がある。もちろん、僕には親の欲目があるけどね」。
モンキーズの誕生から1985年までをたどった考察本 The Monkees Taleの改訂版のエピローグです。1989年までの出来事が追加されています。
2024年までの出来事を追記した最新の改訂版はこちらから。
Monkee Business: The Revolutionary-Made-For-TV Band: Revised 2024