Headquarters Super Deluxe Edition liner notes (2022)

The Monkees' Musical Honeymoon: The Making Of Headquarters

by Andrew Sandoval

「僕たち4人全員がしゃべった」とその金曜の夜についてネスミスが思い返す。「(僕たちはドン・カーシュナーに)僕たちは彼に参加してほしいと思ってる、、、彼がいつもスタジオでやっているように製作を監督して、僕たちに僕たちの音楽を演奏させてほしいと伝えた。ミッキーとピーターが(主に話していて、彼らが最初に口にしたのは)『ドニー、あなたには本当に感謝している、、、今まで僕たちにしてくれた事全てに対して、、、だけど、僕たちにはやりたい事がある、、、これからは僕たち自身の音楽をレコーディングする事を許可してほしい、、、この状況においての「拒否」の重要性は極めて大きいので、その事についてある程度の話し合いをしたい、、、あなたに聞いて欲しいものを録音してきた。きっと喜んでもらえると思う。レコーディングの手助けをしてほしいと思っている。それから、(僕たち自身で作っていない)曲に僕たちが歌うだけのものはもう出したくない』と話した」。

 

カーシュナーはすぐに、モンキーズ自身の録音は必要ない、すでに3枚目のアルバムの選曲用にありとあらゆる素材を揃えてあると答えた。彼はモンキーズの声だけが欲しかったのだ。「僕がこの話し合いで確信したのは、僕たちはシングルを出さないといけないから、今すぐ(システムを変える事)はダメだ、と言う事だった」と、ネスミスは1967年5月に語っている。「僕たちは明日の朝、(僕たちの新しいグループの録音の)コピーを彼に渡せるし、あるいは彼に時間があれば今からスタジオに行って4トラックで彼に聞いてもらう事もできると伝えた」。

 

「(ドニーは)僕たちが自分たちの音楽を演奏したものが今までやってきたもののように売れない事が心配だと言うので、僕たちがどんなレコードを出そうと、100万枚売れるという僕たちの意見を返した。僕たちがビートに乗って「ハッピー・バースデー」を歌えば、ミリオン・レコードになる。だから、モンキーズのものは売れなければならないという彼の主張はもう通用しない。モンキーズのものが必ず売れるのは、2つの要素のお陰だ。一つは僕たちがモンキーズだから。二つ目は途方もないテレビ出演だ」。